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エンドレス・サマー

前向きで切ないアイドルたちが大好きです。

【舞台】ハロー、グッドバイ感想

珍しく比較的マメな更新です(当ブログ比)!笑
というのも、本当にありがたいことに、こちらの辺境ブログをこまめにのぞいてくださっている方がいらっしゃるようで……。
今年の感謝も込めて年末はブログにも力を入れていきたいと思っています♪

ブログ強化期間ということで、万が一、ブログのお題や更新順にリクエスト等ございましたら(○○番組についてを早く、雑誌の○○について等々)、どこかで伝えてくだされば反映させていただきます。
また、リクエストほどではないけど、気になることがあって匿名で質問をしたいという方は、プロフィールのインタビューズをご活用ください!

前置きが長くなりましたが、今日はファンを心底驚愕させた小山さんの舞台、「ハロー、グッドバイ」の感想です。
千秋楽が終わっておりますので思いっきりネタばれ&一部はすでにツイート済みのものとかぶるかと思いますが、ご了承ください。
お付き合いくださる方は続きから!

■ハロー、グッドバイあらすじ
舞台は都内某所にあるセレモニーホール。
そこでは、一時代を築いた小説家・熊谷創厳の通夜が執り行われていた。

創厳の遺作は妥協の夫婦生活に支配された中年男と、魅惑の女・吉永沙有里の密愛を描く不倫小説『妻いらず』。それがヒットし、会場には参列者も多く、著名人からの弔花が溢れている。
しかし、創厳の息子・安吾(小山慶一郎)の中では、マジメ一遍だった父と作品のイメージが重ならい上、創厳があまり子どもに関心がなかったこともあり、父の死に実感を持てずにいた。

それでも安吾は、創厳の死を受け入れられず、混乱気味の母・七生(秋本奈緒美)を支えながら、通夜を滞りなく進行させようとする。
幸いなことに、この葬祭を担当するのは、自分の中学時代の担任教師で、今は葬儀社を営んでいる笠原章一(玉置孝匡)。
章一の妻・忍(佐藤みゆき)と安吾の恋人・一条瑞樹(田中美保)のサポートもあって、創厳の通夜は故人が大好きだった肉に囲まれ、少し変わったところがありながらも、しめやかに進行していく。

しかし、そこに訳ありな感じで、瑞樹の前夫で安吾の幼馴染・橋本和夫(瀬川亮)がやってくる。
和夫は創厳の葬儀を機に、“復縁”を申込もうと決意していたのだ。

さらに、母と娘と思しき2人連れが現れ、安吾に声をかける。
「あなた、安吾さん? 随分ご立派になられて。…吉永沙有里と申します」

小説に登場する愛人と同姓同名の吉永沙有里(吉本菜穂子)、そしてその娘・絵瑠(升ノゾミ)の出現にショックを受ける安吾。
さまざまな思いが交錯する中、安吾は無事に通夜を執り行い、父を見送ることができるのか…?
(パンフレットより引用)

てなわけで、ハログでは以上のあらすじをなぞりながら、いくつかのドラマが並行しながら進んでいきました。
1つ目は、亡き夫を挟んだ愛人と妻の三角関係(七生→創厳←沙有里)、2つ目は亡き父を挟んだ息子と異母妹の家族関係(安吾→創厳←絵瑠)、3つ目は瑞樹を挟んだ安吾と和夫の三角関係(安吾→瑞樹←和夫)。そこに、安吾くんと和夫と章一3人による、先生と生徒の師弟関係も加わっています。
前二つのドラマがうまく落ち着いた後に、安吾くんと和夫の三角関係が、実は瑞樹ではなく、安吾くんを中心とした三角関係(瑞樹→安吾←和夫)だったことが明かされる、というオチなんですね。

文章にするとなんだかわかりにくくなるんですけど、故人の死をきっかけに愛人と本妻の争い勃発!愛人の娘が正妻の息子に不満をぶつける!行方不明だった和夫がよりを戻すため、現恋人と争う復縁騒動!、とまぁストーリーだけ見ると超ベタなため、見ている分には特にごっちゃにもならず非常に明快。置いてきぼりにはされません。
ついでに、あらすじだけ読むと何がコメディーなのかまるでピンと来ないかもしれませんが、基本的に、怒涛の掛け合いと体を張ったどたばたコメディーの合間にさらっと上記のストーリーが進行しているといった印象でした。
また、コメディーは動きっぱなし、シリアスな場面は動きがぴたっと止まる、というように緩急が目で見て分かるので、笑いどころと核が非常にわかりやすかったです。
ついでに、シリアスなシーンは名台詞ばっかりで、きちんと重みのある舞台でした。

■ハログの主題は?
 これはあくまでわたしの勝手な解釈ですが、「ありのままのその人を愛してこその愛」「人生一回きり、ありのまま、思うがまま生きていこうよ」という竹重さんからのメッセージだと思っています。 
 
 冒頭で安吾は生前の父を振り返りながら、平凡な人生を送ったマジメな父のように、自分も敷かれたレールの上を行くだけなのか、と悩んでいました。しかし、実は父が妻子に内緒で長年愛人を囲い、「男なら肉を食って野蛮さを楽しめ!」といつも言っていたことを知ります。
 安吾は人生の総括とも言えるお通夜の晩に、初めて本来の父・創厳の姿を知り、驚きます。
 もちろん、本来の創厳にショックを受けたのは安吾だけではありません。初めは、浮気相手に寛容な発言をし、余裕のある本妻を演じていた母・七生も多いにショックを受け、愛人・沙有里の存在によって「美しく理想的な小説家の妻」をかなぐり捨て、沙有里と張り合い、つかみ合いの乱闘を繰り広げます。
 知らなかった創厳、知らなかった七生に出会う安吾に、和夫はしきりに自分らしく生きるため、頭のネジを2、3本外してみたらどうか、そして瑞樹と別れるように訴えかけます。

お通夜という、ある種非日常な場において、すれ違い続ける登場人物たちが交わり到達する一つの思い。それが「様々な苦労はあっても、正直に、ありのまま生きる」という選択なんだろうと思います。

■お通夜という場
 竹重さんのインタビューと発言を元に、ハログの中で劇の舞台であるお通夜がどのような場なのか考えていきます。
 まず、お通夜といえば故人と向き合う場所。つまり、安吾(や七生、絵瑠)の心にわだかまっているものと最後に向き合い、解消する場です。
 また、お通夜には神妙で姿勢を正していなければいけない窮屈さが伴います。 お客様には丁寧に接し、なるべく気持ちを落ち着けて平坦に保ち、長時間カチコチでいることが、かえって大声で笑い出したい気持ちを誘う。そんな相反するような心理が、人の感情の起伏を激しくさせ、普段だったらしでかさないようなことをしてしまう特殊な場所として考えられているようです。

 さらに、故人・創厳を偲ぶ舞台設定でありならも、故人よりも今生きている登場人物たちに焦点が当てられ彼らが創厳との関係性をどのように整理し、彼らが次の一歩をどこに踏み出すのか、その選択が主題になっています。
 なので、感情がオーバーに出てしまう空間かつ、残された人たちがもやもやした何かを消化するためのセレモニーとしてお通夜が位置づけられているのではないか、と考えられます。

■七生と沙有里の三角関係(七生→創厳←沙有里)
 ハログの中で私が一番好きだったお芝居が七生と沙有里の対決シーン(笑)
 愛人・沙有里は登場したときには、「あなたじゃ狂えなかったんですよ」等々、七生にケンカをふっかけにきたいやーな愛人にしか見えなかったのですが(笑)、劇が進むにつれて沙有里は覚悟を決めて、愛人になった人なのだとわかり「つまらない男の妻になるより、小説家の愛人になりたかった」という沙有里の台詞がぐっと来ました。

 沙有里は一見創厳の熱烈な愛情を手に入れたように見えながらも、一方で、七生に向けて「燃えるような熱い恋なんて一生続くわけはない。結局創厳が帰ってゆくのはあなたのところだった」と語っています。
 沙有里は世間の冷たい目にさらされること、娘・絵瑠が隠し子になってしまうこと、創厳の愛情が冷めて離れていってしまうこと、様々なマイナス要素をうっすら考えながらも創厳との燃えるような恋愛に自分なりの幸せを見出していったんですね。

 沙有里は愛人になった理由を、「正直という、もう一つの道徳に忠実であったがゆえのことなんです」とも語ります。私は彼女のような選択は出来ないだろうな、と思いながらも、世間の常識や道徳、“当たり前”に縛られず、自分の気持ちに正直に、ただし覚悟と責任を持って生きている沙有里のあり方が、非常に潔く見えました。
 沙有里役の吉本さんが「仕事でも恋愛でも覚悟を決めて責任を取れるなら、何を選んでもいいんだなって。沙有里はその一例なのかもしれないですね」と語るように、最初のテンプレめいた人物像を鮮やかに覆した沙有里。
 愛人という配役ながらも、女性が思わず憧れてしまうような魅力的な女性として表現されていて、どんなキャラクターにもどこか憎めない愛嬌があるのもこの舞台の魅力だと感じました。

 一方、母・七生。初めはやや混乱気味(創厳が好きだったからと、棺に生肉を入れる、創厳の遺体を庭に埋めたがる)ながらも、喪服をきちっと着こなしていた七生ですが、沙有里の登場をきっかけに雲行きが怪しくなります(笑)
 沙有里が創厳の愛人だと知った七生は、ショックでお酒に走りへべれけになって、喪服もまとめ髪もぐしゃぐしゃに乱れた状態で再登場。
 そして、ぼろぼろですべてを投げ捨てた素の七生と沙有里がつかみ合いのキャットファイトを繰り広げながら、2人は自分の本音をぶつけ合います。子供みたいに小さいことで張り合ってる2人の姿がすごく笑えるし、いっそ滑稽でありながら、その中でお互いが創厳に抱いていた愛情を知り、同じ人を愛した2人だから分かり合える思いが確かにあると感じられた時に、すごくじーんときました。
 その様子に、2人が全力でキャットファイトをして、本音をぶつけ合うことが、彼女たちが創厳の死に向き合うために必要なことであり、彼女たちにしか出来ない供養の方法なんじゃないかなぁという気がしたんですよね。
 七生役の秋本さんが「やっぱり沙有里さんとは形は違っても、同じ人を愛していた女同士なんですよね。だから、またどこかであったら創厳さんの話ができるのかもしれない。七生さんの年齢でないと無理だと思うんですけど、どこかで「この人はこんなにも愛されていたんだわ」という思いもあるじゃないですか。これは私の意見ですけど、自分が好きな人のことを、誰かが好きだって言ってくれると嬉しかったりするし(笑)」と語っていますが、七生は沙有里の存在を許すことは出来なくても、分かり合えるし理解できるし、最後には沙有里の愛情と支えを少ーしだけ認めたんじゃないかと思います。

 七生は、どんな相手でも無条件に切り捨てられない優しさを持ってるし、本当はすごく素直な人なんだろうなぁと感じました。初めはちょっとズレてるけどほぼ完璧な未亡人っぷりに、ちょこーっと感情移入できなかったんだけど(笑)、後半はとってもチャーミングな人だと思いました。創厳の浮気に怒りが収まらなかったり、女として沙有里に負けと思いたくなかったり、でも負けてしまった瞬間があることが悔しくて仕方なかったり、そういう感情も全部創厳への愛情に通じていたり。七生もね、沙有里とは全く違うんだけどとっても魅力的な女性です。
 沙有里が七生に、キャットファイトのときのような姿を見せたらよかったのに、と言うシーンがあるのですが、七生はずっと創厳のことが好きだったから、そんな自分は見せたくなかったんじゃないかなぁと思いました。きっと、本来の七生は結構乙女なんじゃないかと。笑

 また、七生は冒頭で「創厳を庭に埋めたい」と言っていましたが、舞台の一番最後、その宣言通り創厳の棺らしき影をどこかに運んでいく七生の姿がありました。
 安吾くんが「絶対嫌だよ!!」と主張してたように、ちょっとぞっとしない話ではありますが、これも七生さんならではの愛情表現だろうし、ずっと近くで創厳の存在を感じていたいからかなぁとも思いました。
 自分より大きい創厳を担いでゆく七生さんの姿を見て、秋本さんの「創厳さんと七生さんの関係は、やっぱり幸せなものだったんじゃないかな。(略)妻としても母親としても幸せだったんじゃないですか。だからこの物語の最後まで、七生さんは純粋に創厳さんが好きなんだと思います」にまるっと同意できました。
 この3人は歪だけども、彼らなりの答えにたどり着いたんだろうなと、そう思えるラストでした。

■親子・兄妹の関係(安吾→創厳←絵瑠)
 ここについてはそんなに濃くは無かった(と思う)んですけど、先ほどの七生・沙有里・創厳の三角関係と同様に、創厳の死後に安吾と絵瑠がお互いを理解しあう構図で、兄妹として新しく家族関係を築く展開でした。
 絵瑠は愛人の隠し子であり、父・創厳に愛された記憶もなく、自分の出生にコンプレックスと孤独を抱えていました。それを隠すための虚勢が、彼女のエキセントリックな態度の表れであり、きっと愛されて堂々と生きてきただろう安吾に対する敵対心になっていました。
 しかし、安吾も創厳に特別愛された記憶も無く、この時点では明かされませんが、安吾も恋愛対象が男という、周囲にはどうしても知られたくない秘密を抱えています。
 同じ父親を持ち、似ているようで違う“負”を持つ2人。その2人が言葉を交わし、本物の「兄妹」になり、安吾ははしゃぐ絵瑠を肩車して走りまわります。このシーンもやっぱり可愛いながらもじーんのきました。

 ある意味で、この2人は創厳と沙有里の“ありのまま”の被害者だったと思うんです。異母妹がいることも、隠し子として生まれてくることも、子どもからするとだいぶ辛い。
 なので、この解決はややご都合主義だし、特に創厳の姿勢に疑問は浮かぶものの、どんな形であれ「絵瑠」を舞台に出し、一つの解決を見せたこと自体が劇としてのまとまりに直結していてすごく良かったと思います。
 こうやって書くと賛否ありそうですが、短いシーンながら、絵瑠に救いがあったことでこちらが救われた気がします。
 また、最初は絵瑠が役者さんに比べてちょっと子どもっぽすぎる!と思ったものの、安吾との年の差が感じやすく、安吾がだいぶお兄さんとして振る舞い絵瑠を受け止めているんだ、というのも補完できてよかったかなぁと。
 いろいろ抜きにすると、とにかく肩車が可愛い2人でした(笑)

■安吾と和夫と瑞樹の三角関係(瑞樹→安吾←和夫)
 これについては散々感想等々飛び交っていると思うんだけども(笑)、当初は和夫が瑞樹に復縁を申し込みに来たように錯覚させといて、実は違った!というオチで実は(瑞樹→安吾→←和夫)だったことが判明するわけです。
 まあ、明らかに和夫と安吾の挙動がおかしい場面があるので(瑞樹の扱いが2人とも超適当!&瑞樹をスルーしながら2人の問題だ発言&瑞樹に言ったはずの台詞に安吾が過剰反応&瑞樹の態度に煮え切らない安吾)、結構序盤から「あれあれ……?」と不穏な空気を感じつつも「まさかね……」と思っていたらまさかのオチでした!笑
 たぶんね、その直前にあった七生と沙有里のシーンまでめっちゃ丁寧に作りこまれていただけに、やや安直な感じのオチを持ってくると思いたくなくて、そういう驚愕も入っていたと思う(笑)
 もちろん、主題とか含めると納得のオチなんだけど、そこまでの冷静さは観客にない!笑

 実は中学時代に付き合っていた安吾と和夫。冒頭の和夫の台詞にあるように、2人ともちょっとずつ大人になる中で常識だったり、世間の目だったり、そういったものが気になって悩んで、離れる決断をして、女の子と付き合ってみたりして、和夫にいたっては瑞樹と結婚までして。大人になって、昔よりももっともっと自分の気持ちの先にある困難も予測できる中で、やっぱり気持ちに嘘はつけない!と結論を出す2人。
 小山さんが「安吾は素直で率直だから、自分を取り囲む人や状況にうまく乗り切れないんです。だから回りに翻弄されてしまう。器用な人なら、ウソをついてでもうまく対処できるはずなんだけど」と語るように、最後の最後で瑞樹を選んで器用に生きられない正直者が安吾なんだろうなぁ。
 たぶん、安吾は自分の秘密をどうにか隠したくて、精一杯保守的に、ひっそりつまらない人生を選んできて、でも父の死がそんな人生に疑問を抱かせ、父の隠されていた人生が安吾のきっかけとなります。安吾にとってこのお通夜は、構ってくれなかった父親からの最後のメッセージみたいなものじゃないかな。
 そんな安吾を開放するアイテムが「肉」。肉を食べた安吾は父がのりうつったかのように、野蛮(≒常識から解き放たれる)になります(笑)
 そして、和夫と強く抱きしめあって、「ありのまま、困難を生きる」ことを決意します。
 安吾の選択も、すべての人にとって最良の選択ではないかもしれないけど、超ラブラブな2人のシーンを見ているうちに、それでも安吾にとってはこれがまごうことなく最良かつ幸福な選択なんだろうと思えました(笑)

「その人の難題をも愛す」はやっぱり印象的なワードだったんだけども、きっと、「ありのままのその人を愛す」と言い換えることも出来るんだろうと感じました。すごく難しいことであると共に、そのハードルを越えることが出来た相手はやっぱり唯一無二の存在であり、劇中では安吾と和夫の関係がそれにあたったんだと思います。
 2人は良くても、瑞樹は二重に裏切られたようなものだし、母親思いの安吾はいつか和夫との関係に悩む日が来るかもしれないし、彼らの将来を思うと、大団円で終われるほど能天気ではないんだけど、それでも安吾はお通夜の最後で「ありのまま」を選んで父を送り出すのです。

■ハロー、グッドバイ
 このタイトルどこから来てるんだろう?と思ってたんだけど、なんとなく、送り出す創厳への挨拶みたいなものかなぁと感じました。
「“ありのまま”の創厳」に「ハロー」そして、「グッドバイ」
 この晩は、安吾が創厳に「ハロー」そして「グッドバイ」をきちんと言えるようになるための日で、安吾が自分の行き先を決め父を無事に送り出せたことを示しているんじゃないかと思いました。なので、ある種巣立ち、なのかもしれません。
 また、「ハロー」「グッドバイ」は相反する意味を持った単語なので、「ありのまま」だから幸福で「ありのまま」だから辛い、みたいな、登場人物たちが「ありのまま愛し」「ありのまま生きる」未来に存在する、大きな幸福と大きな困難の象徴でもあるのかな。
 
 ここまでいろいろ書いてきたんですけど、やっぱり「ありのまま生きよう」というメッセージだけじゃなく、その道は「同時に知らずにいられたはずの困難も付随する」ときれいごとで終わらない痛々しい未来(沙有里や絵瑠の存在と過去がそれを感じさせた)も想像する余地があったのがすごくよかったなぁと。
 同時に、矛盾するようだけど、各々が虚勢を脱いで、欠点を受け入れ、完璧な人間じゃなくてもいいから自分に素直に生きていこう、とするシーンでは、素直に生きるからこそ見えるもの、分かる喜びがあるんだろうってこともすごく感じられた。

 また、この劇に出てくる登場人物は、愛人なら愛人、本妻なら本妻と、一見ものすごく記号らしいキャラ付けをされています。劇が進む中で、そんな人たちが建前を捨て、本音をさらけ出していく姿が滑稽であると同時に、とっても人間味のある温かさを感じさせてくれました。
 そんな登場人物たちを見ていると、人の隙だったり欠点こそが何より愛おしい、そんなことも思わせてくれました。
 最近肩の力が抜けて、のびのびとファンにいろんな面を見せてくれるようになった小山さんにぴったりの舞台だったのではないでしょうか。

 竹重さんの人生観を反映させたとのことで、どたばたコメディー&明確なストーリーながらも、人によって違う解釈も出来るだろうし、共感できる部分も違うだろうし、こうやって沢山語れる奥行きがあったのも素敵でした。

 ここではストーリーのことばかり触れましたが、小山さんの長身と聞き取りやすい発声は舞台に映えますし、ビジュアルも本当に絶好調
 タイミングとリズム命のどたばた劇の中で全くミスをせず、周囲の大物たちと対等に芝居をしていた小山さんには努力と負けん気を感じました。
 あとは、キャスト陣が本当に素敵だった。特に、秋本さんと吉本さんの演技が好きでした。もちろん、小山さんにたじたじになるほど全力で迫っていた瀬川さんにもお礼を言いたい(笑)
 ついでに丸シゲが、Myojoでコメディーはお客さんよりも早いテンポでボケとツッコミをしなければいけないから、考えなくても動けなければいけなくて大変!というお話をしていたのを思い出しました(笑)
 時に天然を発揮しながらも、堂々と座長をつとめ、全力で尖ってお芝居してる小山さんを見られてよかったです。舞台見るだけで頑張りが伝わってきて、小山さんにとっても満足感のあるお仕事になったんじゃないかと感じますし、そういうお仕事を見せてくれることが一番嬉しい

そして、ハログといえば、忘れちゃいけないのが安吾くんのTwitter。ここで小山さんのよさだったり、事務所からの信頼を感じたりして、それにも感動してました(笑)
あとグッズのポストカードに書かれていた小山さんのコメントもとっても素敵。迷ったけど買ってよかったー>< というわけで、もし買いそびれてしまった小山担さんがいらっしゃいましたら、お友だちに見せてもらってください!笑

いまさらながら、舞台もTwitterも、本当にお疲れ様でしたー!
メンバーの感想がききたいぞー!!笑

簡単にまとめるつもりが、なんだか結構長くなりましたが、ご感想等ありましたら、コメントorリプでお待ちしています♪
ストーリー詳細&萌えレポ的な部分がほぼ無くて申し訳ありませんでした。笑