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エンドレス・サマー

前向きで切ないアイドルたちが大好きです。

NEWSが再び東京ドームに立った日

NEWS コンサート 感想

 早いもので『NEWS LIVE TOUR WHITE 2015』が終わって3週間が経ちましたが、ツアーが終わったことを寂しいと思う間もなくぶっ飛んだ新曲「チュムチュム」がリリースされ、NEWSもファンも大忙しな2015年上半期となりました。

 NEWSのイメージカラーである"白"を引っ提げた今回のツアーでは、4人の在り方がかみ合って、お互いに自然と背中を預けあうような、「NEWS」のゆるぎなさ、強さを感じることができました。

「NEWSがやりたいことをやる」と作ったコンサートで、艶やかな色彩と個性的な楽曲に染まった4人。
 精緻なセットリスト・4人の歌、観客参加型の構成と、音楽に特化したライブをやり切ったことは、NEWSにとっても大きな自信になったのではないでしょうか。
アンコールでは広い会場にも関わらず、4人でぴったりくっついて曲を披露し、目を見合わせて楽しそうに笑いあっていました。その様子が、今のNEWSを何よりも雄弁に物語っていたように思います。

 そんな頼もしく、微笑ましい彼らの姿を思い出しながら、NEWSの4人にとって『東京ドーム』は特別な意味を持つ会場だなぁと改めて考えていました。

 2012年、NEWS4人の初めてのツアーで、NEWSはこれまで当たり前のようにコンサートをしてきた東京ドームに帰ってくることができませんでした。
 メディアでは「目標」として「4人で東京ドームに立ちたい」とさりげなく口にしながらも、ずっと東京ドームに立てなかった悔しさを抱えていて、手越さんは「もう立てない会場だと思っていた」と語り、増田さんはのちに「東京ドームのステージに立つことはもうないのかなあと思って、すごく悔しかった」と涙しました。

 悔しさを鮮明に残した2013年、NEWSは10周年記念ライブで一夜限りの東京ドーム公演を実現することになります。
 今回は、NEWSのアニバーサリーツアーのDVDをもとに、今更ながら、NEWSが再び東京ドームに立つまでを振り返っていきたいと思います。


■新生NEWS 東京ドームまでの道のり
 NEWSが正式に4人体制になった2012年。「解散が濃厚だった」「最後のステージはもう終わっていたのかもしれないと思った」と本人たちが語るように、新生NEWSとして再びCDをリリースし、ステージに立つまでの道のりは、お茶の間で想像しているよりもずっと険しいものだったようです。
 不安と葛藤の中で行われた新生NEWSの初コンサート「NEWS LIVE TOUR 2012 〜美しい恋にするよ〜」。
 3時間のステージの上で紡がれた、NEWS再始動の物語は多くの人の心を動かしました。かくいう私もその一人です。
 
 そして、2013年9月。ドラマチックな再始動を背負って、NEWSは10周年を迎えることになります。「ハードルは高い」「今年が本当の顔見世だと思う」とシビアに語ったメンバーの言葉からも、背負ったものの大きさを感じました。
「NEWS LIVE TOUR 2013 NEWS MAKES YOU HAPPY! MAKES THE WORLD HAPPIER!」という何とも大きなタイトルを掲げ、前年の豪勢なお城のセットから一転、360°観客に囲まれたシンプルなステージを作り上げます。これは「体一つ、丸腰で楽しませる」という4人の決意から生まれたものでした。

 2012年のツアーが始動であるならば、2013年のツアーは再構築と言えるでしょう。
「NEWSとは?」「NEWSらしさとは?」を観客と共に突き詰めたツアー。その軸となったのは、同年にリリースしたアルバム『NEWS』。このアルバムのテーマはずばり「NEWSのアップデート」。クレジットにはNEWSに縁がある作家さんがずらりとならび、曲調や歌詞、タイトルまでもこれまでのNEWSの曲をなぞるように作られており、聞けば聞くほどコンセプトの面白さが際立つアルバムでした。saecacaoblue.hatenablog.com

 似ているようでやはり違う。けれど、間違いなく魅力的。
 そんなアルバムを引っ提げて、歌い、踊り、笑い、会場の隅々まで自分の足で走って盛り上げていました。


NEWSのコンサートの魅力とは?
 2013年のツアーで感じたNEWSコンの魅力は、ずばり「歌」です。
 NEWSはとにかく歌が良い。メンバーたちも意識して「歌」に注力していることもあり、コンサートを重ねるごとに工夫と成長を感じられるのも楽しいです。
 NEWSの「歌」の好きなところを3つだけあげておきます。

①「The アイドル」をひた走る楽曲群
 10年以上、応援歌とラブソングを歌い続け、今は崖っぷちからの応援歌とワンナイトラブの歌という一見相容れなさそうなジャンルに定評があるNEWS。
 新生NEWSが最初にリリースした「チャンカパーナ」と「フルスイング」が象徴するように、トンチキなファンタジーラブソングと、等身大の青年の弱さと勇気を歌った楽曲を同じように入り込んで歌えるのがNEWSの面白さ。
 アラサ―になろうが関係なく、耳馴染みがよくキャッチーな音にのせて愛と勇気を歌い続ける彼ら。最新アルバムの「White」もアイドルソングがたっぷり詰まったアルバムであり、「アイドル」の王道を行くのだという思いが伝わります。
 私生活は結構普通の青年らしく、4人でいると完全に大学生ノリNEWSのメンバーですが、コンサートではきらっきらのアイドルです。アイドルとしてスポットライトを浴びて輝く中に、ほんのりと等身大の青年の顔が滲む瞬間。その表と裏の表情がどちらもNEWS楽曲の面白みを生んでいます。

②個性豊かなボーカル
 NEWSの4人は声が個性的で、得意とする領域が綺麗に分かれています。
 歌割を工夫することによって、人数の少なさを感じさせずに幅広いキャラクター・ストーリー・旋律を歌いあげることに成功しています。
 手越さんは強さや情熱を、増田さんは優しさや温かさを、小山さんは切なさや甘さを、シゲはほろ苦い痛みやひたむきさを得意とします。
 色で言うなら、テゴマスの2人が暖色系、コヤシゲが寒色系のイメージです。
 最近では、優しい増田さんが強さを、実直で男っぽいシゲアキさんが可愛さを歌ににじませるなど、声質の印象を裏切った表現で歌の世界をぐっと広げています。

③ハモリの面白さ
 ジャニーズ楽曲と言えば、グループ一丸となって同じ旋律を歌うユニゾンが特徴的ですが、いまのNEWSはとにかくハモリます。主旋律+上ハモ・下ハモも珍しくなく、2015年1月にリリースした「KAGUYA」では4人で違うメロディーを歌うくらい、ハモリが複雑かつ厚いことが特徴です。
 中でも低音を磨き始めた小山さんの安定した下ハモは大注目です。
 4人になる前から歌っていた楽曲にもハモリパートをガンガン加えており、進化に余念がない彼ら。どの曲も「CDさながら」にとどまらない魅力を持ち、まさしく「ライブでしか聞けない」歌になっていることは間違いありません。
 
 アニバーサリーツアーのセットリストの中に、彼らの「歌」の魅力がグッと凝縮された楽曲があるので、ぜひともBD・DVDで観て頂けたらなと思います。
 タイトルは「2人/130000000の奇跡」。ファンの間でも人気の高い失恋ソングを、アコースティックアレンジで披露しています。
 ソロで歌った時の個性、全員で歌った時のバランスの良さ、ハモリの厚みを十分に感じられます。
 何よりも、儚さとやるせなさが伝わるテゴマスのデュエットから、哀しさが伝わるコヤシゲ(+手越さん)のユニゾンへ、そして最後「壊れちゃいそうだ」と甘く切なく歌い上げる小山さんの大サビまでが絶品。一曲の中にNEWSの魅力がたっぷり詰まっています。
 この曲は2013年のツアーでも歌っているのですが、印象がまるで違うのでぜひ聞き比べてみてください。
 NEWSの歌は、こんなにも表情豊かなんだ、と感じて頂けるのではないかと思います。


■涙と歓喜の再始動、その先へ
 2012年に再始動したときは立つことができなかった会場に、2013年、10周年の記念イベントという形で帰ってきた4人。

 最後のあいさつで「今回、僕らの(東京ドーム公演という)夢を叶えてくれて」と涙ながらに語った増田さんは、衣装担当としてNEWSの世界とビジュアルを支え、広い東京ドームを誰よりも楽しそうに駆け抜けていきました。

 ボロボロ泣いたあの日から一年。上手く笑えなかった時もあるというシゲアキさんは「ずっとずっと愛してます」と気恥ずかしそうに、けれど素直に、真摯に愛を伝えるアイドルへ。

 手越さんは「みんなのこと好きだー!!!」と溢れる愛を、歌・しぐさの全てでぶつけながらも、最後は「好き」以外の言葉が見つからずに困ったように笑っていました。くしゃっと笑った顔がなんだかピュアで、とても眩しかったのを覚えています。

「頼りないリーダーだけど」とよく言う小山さんだけれど、「(数多いるジャニーズの中で)NEWSを選んでくれたからには特別幸せにしたい」「(他のグループに)浮気すんなよ!」のセリフは大変力強く(笑)、「(感謝の気持ちは)活動で返していきます」という一言が何よりも嬉しく、頼もしく響きました。

 NEWSの10周年は、4人とファンが改めて"NEWS"を探し続けた日々だったのかなと感じます。
 ツアーのラストを飾った東京ドームでのコンサートは、ファンにとっても、おそらくNEWSにとっても、一夜限りの夢のような空間でした。

 私は、あの美しい光景が、彼らのリベンジマッチだとはつゆほども知らず、ドームの景色は、以前と変わったのか、変わらないのか分からなかったけれど、会場の真ん中で、6万5千人が作った光に囲まれて自信を得て、歌い、踊り、笑う4人を見ながら、この人たちの紡いでいく言葉・歌・時間・日々が、「NEWS」になっていくんだなと、強く実感したように思います。

 そして、2015年6月。「もう一回ここに立てるように」と誓った日から、2年弱が経ち、「歌」に磨きをかけ続けた4人は、ついに東京ドーム2daysを埋められるまでにじわじわと育っていきました。

 NEWSのメンバーはよく、「(東京ドームに)連れてきてくれてありがとう」と言いますが、いつもそれは逆だなと思っています。
ドームの隅々まで響く甘く優しい歌、観客の熱を一つに束ね上げていく4人の手腕、会場いっぱいのペンライトのきらめき、NEWSが作り上げた時間は、私の記憶の中でいつも温かく輝いているし、ドームならではの新しい景色を毎公演見せてもらっていると感じているからです。
そして、ドームの真ん中で「やっぱ僕らファンタスティック!!!」と叫ぶシゲアキさんがこれまた格別。笑

 涙と歓喜に満ちた再始動から3年。グループの存在感を出していきたいこの状況で、NEWSは4人にとって2回目の東京ドーム公演を成功させ、これまで地道に種をまいてきたことが実ったり、芽が出たり、少しずついい流れが出来つつあるように感じます。
 そんな彼らの今の目標の1つは「五大ドーム」を埋められるアイドルになること。大きい会場を埋めることがすべてはない、と言いながらも、広い会場であっても、観たい・聞きたいと思ってもらえるようなグループになりたい、と語っています。

 ハードルの高い目標を掲げて勝負し続けるかぎり、彼らの紡ぐ物語は平たんなものではないだろうけれど、今はトンチキでキャッチーでビジュアルが本気な「チュムチュム」を携えた彼らの行く先にワクワクしています。

 リリースにあたって、『"チュムチュム"ってなに?笑』と言われたら勝ち、カッコいいとダサいのギリギリを攻めてる、とコメントしていた通り、興味を持たれないことには始まらない!というNEWSマインドを濃く反映した曲ですし、これまでのNEWS楽曲の一つの到達点と位置づけられるのではないかと思っています。
どこまでも攻め続けるNEWSの未来に幸あれ!


■おわりに
 コンサートDVDの本編は4人で作ったアニバーサリーソング「愛言葉~てをひいて~」で締めくくられています。

君とみる これからの未来は
鮮やかで 輝いて 広くて
重ねた時間 また始まる

 この曲が象徴しているように、いつだって誰だってNEWSと同じ時間を歩んでいけるし、どんと来い!と懐が深いところもNEWSの魅力の一つ。
 有難いことに歌番組も沢山ありましたので、まだ見ぬ誰かが4人に魅了され、NEWSファンの仲間入りをしてくれていたら嬉しいなと、勝手に楽しみにしております。笑

 ちなみにアニバーサリーコンサートのDVDは、コンサートDVDとしても良いし、通常版にもNEWS4人の旅行風景&バックステージ映像が収められていてお得感満載なので、お時間あったらぜひ!
 NEWS楽曲はさらっと聞ける良曲揃いなので、曲を全然知らなくても問題なく見やすい作りになっていると思います。
 

 もちろん、一度聴いたら耳を離れない新曲もおすすめです!笑

チュムチュム 【通常盤】

チュムチュム 【通常盤】

それでは、またお会いできる日まで!