エンドレス・サマー

前向きで切ないアイドルたちが大好きです。

嵐14周年!

 嵐14周年おめでとうございます!
 ハワイだと9/15、日本時間だと9/16が嵐の結成記念日というわけで、記念日当日ですね。笑
 
 今の嵐は、やはり転機の時。
 今年の春からずっと翔くんのインタビュー記事が、ずっと引っかかっていました。たぶん、これが解消されるのは当分先のことだと思います。

嵐の20周年って2019年なんだけど、そこをきれない形で迎えたいなって。ひいては、30周年、40周年も同じなんだけれども。それまでのプロセスである、今日とか明日、来年とか再来年に、何かしらのリスクをともなったとしても、理想の20周年にとって必要な道なら、選んでいくべきじゃないかなと。(中略)今日の発言が誤解されようと、来年の活動が評価されなかろうと、些細なことなんだと思う。極端なことを言えば、みんなに好かれようとニコニコ笑って来年消えてゆくくらいなら、誤解を恐れずに大事なものを貫きたい。そこで離れていく人がいたとしても、われわれ5人とスタッフ、“チーム嵐”の華々しい20周年があるんだったらいいんです。

 10周年の時、感慨深そうに空を見上げながら感謝と永遠を歌った彼らは、もっともっと大きくなり、少しだけエゴイスティックに、さらに華々しく幸せな未来を選び始めたんですね。
 今はわからなくても、20周年のときには「あの時の嵐、やっぱすごかったなー」なんて思うんだろうなぁ。

 変な話ですけど、NEWS好きになってから嵐の優しさと温かさ、すごさを痛感する日々です。ちょと前のTV露出だと音楽のちから。特に、あの日の翔くんとにのちゃんにはNEWSのファンとして頭があがりません。笑
 フィルフェスもいい仕事してきたグループなんだなぁってしみじみ思いました。かっこいいよ、嵐。
 表だって後輩を手助けするグループではないと思っていたけれど、そういう先輩らしい役割も年々増えきていると思うし、何よりもメディアの第一線で走リ続けるその背中が、後輩たちの道標になるような、そういうグループになっているんだなーと改めて感じています。

 もしかしたら、俺たちそんなキャラじゃないのになーなんてほんの少しだけ思っているのかもしれないけれど笑、自分たちの未来のために、黙々と努力を重ね、経験を積み、第一線を走り続けていくんだと思います。ほんと男前です。笑

 嵐14周年、本当におめでとうございます!!
 大野さんと嵐にはいつも支えられています。出会えてよかったです。
 彼らのこれからが、嵐の華々しい20周年に続く、素晴らしい年でありますように。
 
 私がほんのちょっとでも嵐の力になれるとしたら、CDとかDVDを買うことくらいしかないわけだけど、この先もそういう当たり前のところ、支えられるところで彼らを支えていけたらなーなんて思っています。笑
 




※この先は、14周年とまったく関係のない自分語りです。
 最近私が考えていた嵐のことがテーマですが、暗くもないけどそんなに明るくもないので、見たくないという方は全力でスルーしてください><

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NEWS10周年!

 NEWS10周年おめでとうございます!
 別のエントリーで嵐のことも書いたんですけど、大好きなグループが同じ9/15に記念日を迎えているわけで。
 本当に出来過ぎているような偶然ですね。

 5年前の夏に嵐に出会い、1年前の夏にNEWSに出会いました。
 どちらの出会いも鮮烈な記憶で、すごくすごく大切な夏になりました。

 なんでこの人たちだったんだろうなぁということはいつも思っています。
 それくらい、世の中には楽しいエンターテイメントがたくさんあって、魅力的な人がたくさんいるわけで。
 特にしげは絶対好きにならないと確信していたんだけどなぁ……笑
 なんでこの人たちなんだろうね?不思議ですね。

 先日、NEWSは10周年という節目の年を迎え、夢の舞台であった東京ドームに帰ってきました。そして、大勢のファンに見守られた4人は、愛と未来を歌いました。
 昨日はその時の動画が配信され、その光景がすっごい幸せで泣けてきちゃたんだけど。笑

 君と見る これからの未来は
 鮮やかで 輝いて 広くて
 重ねた時間(とき) また始まる
“てずてってとって”愛してる
 僕たちの10ve anniversarry
(NEWS『愛言葉~てをひいて~』より)

 去年から、「東京ドームに立つのが夢」と言い続けていたNEWS。
 彼らが夢を叶える瞬間を見たら、満足してしまうんだろうか、なんてことを少しだけ思っていました。
 なんでだろうなぁ。より深みにはまった気がします笑
 次の10年、NEWSと一緒に過ごしていきたいな、もう一度大きな会場で4人が新しい未来を歌う日が来るといいな、私は早くも10年後の輝かしい4人の未来を思い浮かべながら、彼らの幸せそうな姿をずっと見つめていました。 

 986日々だから今があって
 やっと叶えたこの4合わせ

 この先、NEWSがどうなっていくかなんてまるでわからないけど、「やっと叶えたこの4合わせ」と目を閉じて歌う加藤シゲアキのとってもとっても可愛い笑顔を、いつまでも覚えていようと思います。

 大きな目標を語ったNEWS。
 この人たちにはたくさん叶えてほしい夢があるよ。
 見せてあげられたらなーって思う景色があるよ。
 私は、この人たちにすごく素敵な夢を見させてもらっているから、せめて、ほんの少しでもこの人たちの夢を叶える力になれたらいいなーと思う。
 
 10周年、本当におめでとうございます!
 NEWSに出会えた幸運に感謝しています。


 ファンになってたった一年だけどね、愛してます。
 シゲアキさんじゃないけどね笑、ほんとに思ってる。

 
 って、ノリで書いたはいいけど、ちょっとキャラが違いすぎて。
 いま無駄に恥ずかしいw
 いやー、NEWSすごいわー。シゲすごいわー。

 まあ、せっかく書いたので残しておきますね。笑
 おめでとうございます。

“We are NEWS”と宣言したアルバム『NEWS』感想

 リリースから二ヶ月位近く経ったのですが、ようやくアルバムの感想です。
 今さらな上に無駄に長いんですけどさらっと読んでいただければ!笑 

 5枚目のオリジナルアルバムにして、新生NEWSとして初めてのアルバム。
 その名も『NEWS』。自分たちのグループ名を背負った何とも気合の入った作品でもあります。

「NEWS」(通常盤)

「NEWS」(通常盤)


「NEWS」(初回盤B)(2CD)

「NEWS」(初回盤B)(2CD)


「CRY」が入っている通常版も欠かせないのですが、ソロ曲の入った初回Bもすごーくおすすめです。
 とはいえ、初回ABともに普通に買える分は売り切れちゃってるんですよね><
 リンクは参考までにという感じです。初回Bならレンタルで置いているところもどこかにあるかもしれません。
 

 まずは、参考文献について。
 アルバムに関する記事は結構あったんですけどお勧めをいくつか。
・SONGSの8月号
 メンバーのインタビューが上手くまとまっていたかなと思います。


・9/11に発売のTVぴあ(亀梨くんが表紙)
 アルバムの話というか、楽曲やコンサート全般の話ですが面白かったです。
・ダイノジ大谷さんのANN
 先日まとめたものですが、シゲのコメントもあったので参考になるかと。
 ダイノジ大谷さんが語ったジャニーズグループ「NEWS」の楽しみ方 - Togetter
・タワーレコードさんのアルバムレビュー
 元ネタなんかもだいたい網羅されてます。情報量もちょうどよいうえに熱がこもっていて読んでいて楽しかったです。
 TOWER RECORDS: 2013年07月 アーカイブ
 
 
 今回のアルバムコンセプトは“NEWSのアップデート”
 その気負ったテーマがにぎやかでしっちゃかめっちゃかになりそうな楽曲をつなぎとめ、増田さん主導で作られたという「~compass~」がタイトル通り聞き手を導き、畳み掛けるような物語楽曲たちが最初と最後をがっちり固めていました。
 NEWSのアルバムといえば、個々の楽曲はすごくいいもののアルバムとしてはちょっとぼんやりしているというかとっちらかった印象が強かったのですが、今回はぎりぎりまで攻めながらちゃんとまとめてきたなーという感じ。文句なしの良作。

 とはいえ、初めて聞いたときは良いアルバム!と思った反面「意外と普通だなー」と少し拍子抜けした気持ちもありました。
 というのも、これまでのNEWS楽曲の流れを踏襲しているからか、アルバム曲はどれも耳馴染みがよいかわりに、シングル曲のインパクトに比べると物足りなく聞こえたからです。
 初回Bのソロ曲を加えると、かなり楽曲の幅が生まれていて面白かっただけに通常版の優等生染みた出来にちょっと悔しくなったのも事実。
 
 もちろん、聞きどころは豊富だったのでリピートの手は止まらず、その後、コンサートに向けて聞き込んでいくうちに、あれあれ?と少しずつ印象が変わっていきました。
 アイドルソングの王道を行き、さらっと馴染むのに飽きが来ない。むしろ、聞けば聞くほどアルバムの魅力に気付いていくのです。

 じわじわと構成の絶妙なバランスの虜になり、楽曲の捻りに気付き、歌が沁みる。
 NEWSの作るエンターテイメントは理性と感性が絶妙なバランスで成立しているのが面白いなぁと思っているんですが、このアルバムも同様です。
 意図的に用意して仕掛けている部分と、4人の感性や歌が引き出した面白みが両方あるので、聞けば聞くほどいろんな針に引っかかるんですよね。
 どこに引っかかったのかわからなくて気になるし、気持ちよい聞き心地なので「よーし、もう一回!」と思うわけですが、アルバムを聞いているときはなぜ心地よかったか?どこが心地よいのか?ということを気にする間もなく彼らの音楽に浸かってしてしまう。これのエンドレスでリピートの手がとまらない。笑
 本当に全部がよく練られていて、この曲が良いからアルバムが良い!と一口に言うことはできず、トータルで作りこまれた一枚が面白い。今回は特に歌い方への注文が多かった&メンバー発信で増えたパートもあるとのことで、音楽へのこだわりもひしひしと伝わってきます。
 これはたしかに“NEWS”の重みを受け止めきれるアルバムだなぁと。

 とはいえ、せっかくなので面白いと感じた理由を一つあげてみるとするならば、20代のアイドルが歌う虚構と、等身大の青年が歌う自分たちの物語が破綻せずに詰めこまれたアルバム、ということがいえるんじゃないかと思います。
 アルバム全体のバランスとしては、新生NEWSとして初めてリリースしたシングル「チャンカパーナ」とよく似ています。
 NEWSの音楽を担った「チャンカパーナ」と、NEWSの物語を担った「フルスイング」。よくよく聞くと、私がNEWSにおちた大きなきっかけであるこの両輪が、力技でアルバムに押し込まれていたのでした。
 そりゃ好きにならずにいられないわけです。笑

 そして、忘れちゃいけないのが、NEWSの歌唱力。
 テゴマスを中心に、歌がガンガンレベルアップしています。よくできたアイドルソングをスルメ曲に仕上げたのは、彼らの表現の豊かさとメリハリのきいた歌唱も大きいんじゃないでしょうか。

 そうやって、音楽や歌、コンサートにこだわりが強いメンバーたちと、NEWS楽曲を支えてきた作家陣がガチンコで作った楽曲群。たぶん、できあがるまでの苦労は相当なものだったと思います。
 彼らが自信を持って“アップデート”したNEWSの音楽はドキドキして、わくわくして、優しくてあったかくて、元気になる。4人にしか歌えない歌であり、NEWSが歌い続けてきた楽曲だったように感じました。

 NEWSがこれまで作り上げてきたあれこれに、4人がこれから作り上げていくだろうたくさんの音楽の片鱗、ステージのきらめきと、彼らの温度がぎっしり詰めこまれた4人のファーストアルバム。『NEWS』というセルフタイトルに負けない、これだけでNEWSの作るエンターテイメントの面白みをきっちり体感できる指針となる一枚。
 欲を言えば、初回Bのソロ曲を合わせて聞いていただくことでメンバーの個性を感じることができますが、通常版でもグループ全体の魅力はぞんぶんに伝わると思います。
 
 そんなわけで、アルバム『NEWS』全力でおすすめ!
 もうほとんどいらっしゃらないかと思いますが、そういやまだ聞いていないなーという方がいらっしゃいましたら、この機会にぜひぜひ聞いてみてください!笑 
 
 ここから先は、コンサートの話もちょっとだけありますし、がっつりネタバレありの全曲感想(本気で長い!)ですので、お時間がある方だけお付き合いください><

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ブログ一周年&新米ファンのNEWS勉強法まとめ

 明日でこのブログをはじめてから一年になります。
 最近は放置気味で申し訳ありません><

 この夏はコンサートがあったからか、「NEWSのファンになりました!」という方や、「NEWS興味あるかも……?」という方を結構お見かけしていて、同じ新米としては去年を思い出して懐かしくも嬉しい気持ちです。

 そんなこともあり、せっかくの一周年、どんなことを書こうかなーといろいろ考えたのですが、NEWSファンとしての新米ライフを振り返ることにしました。
 そもそも、嵐が好きなくせにNEWSにもおちてしまったあの衝撃がなければ、うっかりブログを始めることはなかったと思うんですよね。初心にかえるという意味でもちょうどいいかなーと。笑

 というわけで、新米NEWSファンとしてこんな感じで一年間勉強してましたよーということをまとめつつ、ファン一年目の雑感を書かせていただこうかと思います。
 ちなみに、勉強法に関しては過去の記事や、インタビューズでお答えしたのとほぼ一緒なのでご了承ください><


■おさえておきたい雑誌&映像まとめ

『雑誌部門』
・Myojoの10000字インタビューを4人分(Myojo2011年8月~11月号)
・ポポロの10000字インタビューを4人分+4人の座談会(ポポロ2013年6月~10月号)

ポポロ 2013年 10月号 [雑誌]

ポポロ 2013年 10月号 [雑誌]

※シゲ担向けの補足資料
『+act mini vol.19』

+act. Mini (プラスアクトミニ) vol.19 (+act. 2012年 12月号 増刊)

+act. Mini (プラスアクトミニ) vol.19 (+act. 2012年 12月号 増刊)

『映像部門』
・少年倶楽部プレミアム
 (山Pや亮ちゃんを含めた6人分のプレミアムトーク、2012年7月の新生NEWSの回)
・走魂
・過去のコンサートDVD(美恋コンからさかのぼるのが良いかと)


 この5種類(と補足の+act mini)で勉強する媒体は十分!
 これらを見ながら、例えば手越さんにとって○○とはどういう意味合いを持っているのか、ターニングポイントはどこか、と4人誰かの目線になったつもりで想像します。○○に入るのが切り口によって、生い立ちだったり、デビューだったり、離脱だったり、まっすーだったり、ファンだったり、歌だったりします。コンサートDVDや走魂は比較しながら見ることで、彼らの大まかな変遷を感じることが出来ます。
 私の感覚ではありますが「今のNEWSを理解する」を目標とした歴史の勉強ならばこれで事足りると感じています。その上で、気になること、分からないことがあればその都度、調べて、勉強するようにしています。

※機会があればおすすめの雑誌&映像
『雑誌部門』
・QLAP! 2012年9月号
・美恋コンのパンフレット

『映像部門』
・2012/7/27放送 ミュージックステーション
・2012/8/5放送  おしゃれイズム
・2012/8/18放送 未来シアター
・アルバム『NEWS』の初回A特典映像
・美恋コンDVD初回盤ツアードキュメンタリー

 いろいろあったグループではあるんですが、ざっと勉強するならこんなものだと思います。
 想像しているよりもハードルは高くないと感じられたのではないでしょうか?笑



■新米NEWSファンの一年間
 NEWS好きかも……?と思い始めたのが去年の7月下旬。
 それから数か月はちょっぴり浮かれている毎日だった気がします。
 何にも知らないので、何を見ても新鮮で、わくわくすることばかりでした。
 ツアーレポを読むためについったーも結構見るようになり、フォローしている方にNEWS担が増えてくるなどわかりやすい変化もありました。

 最初はそうやって、リアルタイムの活動を追いかけるので精一杯で、本腰を入れて彼らの過去を勉強し始めたのは9月末~12月にかけてでした。振り返ってみるとかなり遅いほうだったのかもしれませんね。
 もちろん、新米ファンの礼儀として彼らの10年間の概要程度は早めに押さえておくに越したことはなかったとは思いますが、私自身にとってはいいタイミングだったような気がしています。

 8月のコンサートやイベントはほぼまっさらな状態で参加したわけですが、覚悟していたような疎外感はほとんど感じませんでした。この時期の露出がとても優れていたうえに、さまざまなギャップを埋めるために用意されていたというのもありますが、それ以上に、何も知らない新米でも関係なく楽しめるコンサートであり、些末な思いを吹き飛ばすような熱量を放っていたのだと思います。一方で、秩父宮で見たアイドルと先輩ファンの関係がとてもまぶしく映ったのもよく覚えています。
 いずれにしろ、疎外感の少なさは私にとってうれしい驚きでした。その感覚がなければ、出来上がっているNEWSの輪に入りたいとは到底思えなかったような気がします。
 
 そんなこんなでNEWSを好きになり、コンサートも終了した10月。
 最初に直面した戸惑いは活動量でした。
 NEWSの活動の特徴として、忙しい時期と暇な時期がきっぱり分かれている点があげられます。
 正直なところ、個々人のレギュラーはあっても、NEWSとしての活動はあまり多くないです。特にグループ活動はコンサートを除くとほぼありません。
 逆に言えばめりはりがつけやすく、日常が忙しい方でも無理なくあまり取りこぼしなく応援できるともいえるのですが、NEWSが一番多忙な時期におちたのもあり、その落差に最初は戸惑いました。

 それまで活動量が多いグループで慣れていたので、この現状がとても恵まれているとわかっていても、どことなく物足りないときもありました。ですが、秋は個人仕事が充実していたこともあり、ひと月くらいするとまったりしたペースにも慣れてきました。
 秋から冬にかけて、ようやくNEWSの見方といいますか、ペースがわかってきたのを覚えています。
 特に、NEWSの活動の軸ともいえるラジオを欠かさず聞くようになってからは一気に楽しくなり、今では毎週のようにお腹抱えて笑ってます。ラジオのおかげで露出が少ない時期でも同じペースで彼らを見ることができています。

 お仕事一つ一つ、リリース、ラジオや雑誌の露出で120%楽しめる気持ちは大切にしていきたいなぁと思う日々でもありました。そういう点でもすごく勉強になったのがこの時期でした。
 そうやって、ファンとしてのペースが安定しだしたのが12月くらい。
 私の新米ライフはざっくり言えばこんな感じで始まり、今はシゲのラジオを軸に一週間が回っています笑

 先日、今年のコンサートツアーもいったんラストを迎えたわけですが、どんどんたくましく、かっこよくなっていく彼らを観て、ファン冥利に尽きる!と心底思いました。
 NEWSファン楽しいです。
 それに私のような新米に対しても、NEWS自身はどんどんウェルカム!!!で門を開いてくれているのもうれしい。先輩ファンもめちゃくちゃ優しいので、我ながらいい場所を選んだと思います笑

 しかもね、たぶんこれからが最高に面白いと思うんです。 
 だから、去年も書いたんですけど、「今ファンにならずにどうする!」と全力で言いたいくなるわけです笑
 
 約一週間後の9月7日は、4人での初めての東京ドーム公演。

 彼らの引力にずるずると引き寄せられて一年。
 去年の秩父宮に引き続き、彼らの新しい一歩に立ち会えると思うと、いまとても不思議な気持ちです。



 とまあ、なんだか、とりとめなくなってきましたが、このブログがきっかけで本当にたくさんの方と知り合うことができて、個人としても刺激の多い一年でした。
 大好きな人たちを言葉にするのはいつもすごく難しくて、無駄に悩んだりしますが、とても楽しい時間でもあります。
 これからもたまにこちらで嵐やNEWSについて語っているかと思いますので、お時間がありましたらまたお付き合いください。

 いつもつたない文章を読んでくださって本当にありがとうございます!
 優しく見守ってくださる皆さまに心から感謝しております。
 ゆるいブログですが、どうぞ二年目もよろしくお願いします♪
 
 ひとまず、数か月寝かせている大量の下書きを早くUPできるように頑張ります笑
 


 まめかん


※ちなみに、一年前に書いた参考記事とNEWS勉強法のインタビューズはこちらです
新米チャンカパーナの第一歩 - エンドレス・サマー
新生NEWS始動の思い Part1 - エンドレス・サマー
新生NEWSとコンサート Part2 - エンドレス・サマー

NEWSの勉強法について

加藤シゲアキのコンサートマナー講座

シゲアキ先生のラジオ『SORASHIGE BOOK』の6月9日放送が色んなジャニヲタに届いてくれたらいいなーという内容だったので、改めて書き起こしをさせていただきました。リアルタイムだとついつい脳内で編集しちゃって細部の言葉がどうしても違っちゃうので……><
 ちなみに『SORASHIGE BOOK』は毎週日曜日の23:00~23:30にFMヨコハマで放送中です。笑


■『SORASHIGE BOOK』6月9日放送
 
ちょっとライブの話しますかね。

リスナーさん:私は母と一緒にNEWSを応援している高校生です。シゲ部長に質問ですが、お母さん世代のファンをどう思いますか?
先日友達がお母さんとジャニーズライブに行ったときに近くのファンの方に「おばさんが来るところじゃないのに。Gも迷惑」と言われて友達のお母さんがショックを受けていました。
お母さんとライブ行くの悩んでます。僕が未来シアターでお母さんが51歳、と言っていたのでシゲのお母さんと年齢も近いのでますます……と落ち込んでいます。

ええーーー!ひどいねー!
どんな方でも応援して下さったら嬉しいし、むしろ母親の世代がNEWSを応援してくれてることなんて、そんな嬉しいことはないですよ。
いやいやもうさ、こういう「おばさんが来るところじゃないのに」っていうファンが、おめぇ来んなよっちゅう話ですよ。来てくれて有難いですけどね。

ほんとにさ、応援する気あんのかと。このGってグループなのかな? 
迷惑って思うわけないから。どんなファンもNEWS全員心から待ってるし、自分だけ自分だけ、我が我がな人だったらほんとにもう来なくていいって言ったらあれかもしれないけど、みんなで楽しもうっていうのがライブじゃないですか。隣にいた人も年齢を超えて仲良くなって手を繋いで、手を上げようぜっていう、ライブじゃねぇかよ!ばかたれ!ばかたれが!!笑

もうほんとにね、そういうところからですよ。人間性とかね。
NEWSのファン、マナー良いねって言われることの方が多いですけど、(マナー悪いねって)言われたりしたら俺は悲しいよ。ほんっとに。うん。
次ライブ来れる人はぜひね、みんなで楽しく。
年齢なんか関係ねぇぜ。男女も関係ねぇぜ。男も全然関係ないと思うよ。
俺の友達に「男ってどうなの?」って言われたけど全然関係ない。
ちょっと背が高かったりするから迷惑かもしんないけど、そこら辺も譲り合ったりしながら楽しくやろうぜ。

自分だけが手振ってもらえれば良いなんてことじゃ、なくね!?
はい、加藤シゲアキちょっと怒りの声出させてもらいました。笑



 というわけで、重くならないように言葉を選びつつ、フォローもしつつ、ちゃんと怒ってくれたシゲアキさんでした。
 いやー、かっこいいっす!笑

“どんな方でも応援して下さったら嬉しいし、むしろ母親の世代がNEWSを応援してくれてることなんて、そんな嬉しいことはないですよ”
“迷惑って思うわけないから。どんなファンもNEWS全員心から待ってるし”

 この2つはすごくすごく丁寧に伝えてくれていました。

 私の母も「NEWSのコンサート行ってみたいけど年齢が……」と同じように気にしていたこともあり、このタイミングで聞けて嬉しかったです。
 娘の説得よりも当事者の意見の方が信憑性あるでしょ!っていう。笑
 そんなわけで、今年の夏のツアーは(当たったら)母も連れていきたいと思いますー。

 ついったーにも書きましたが、NEWS(というかジャニーズ)にも意外と男性ファンの方がいらっしゃるのであんまり気にせずに来てくださればー。
(とはいえ気になるかもしれませんが……)

 コンサートマナーは細かいルールごとに言及されることが多いですが、結局はシゲのこの言葉に行き着くんだと思います。
“みんなで楽しもうっていうのがライブじゃないですか”
“自分だけが手振ってもらえれば良いなんてことじゃ、なくね!?”

 そんなわけで、今年のツアーもこの言葉を忘れずに周りの方と一緒にみんなで楽しめたらいいなぁと。
 
 久々の更新がこのような形でなんだかすみません。
 何はともあれ、より一層コンサートが楽しみになりましたー!
 ではでは。

【追記】
 あとですね、シゲアキさんに伝えたいことがある方は「SORASHIGE BOOK」公式ホームページに記載されているアドレスにメールを送るのが良いかと思います。本人が全部のメールに目を通しているそうなので。
 もしくはファンレターですね。笑

『閃光スクランブル』感想

遅くなりましたが、ようやく閃光スクランブルの感想です。笑
「死んだように生きている場合じゃない」これが今回のキャッチコピーですね。

いやー、ほんと面白かったです。この先は一部ネタバレもありますので、迷っている方はこの段階でぜひ読んでください!笑
少なくとも、このブログにたどり着くような方なら買っても損はしません。というか、下手に本を買うなら『閃光スクランブル』買った方が楽しい時間を過ごせると思います。笑

ネタバレ大丈夫な方は続きから!

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SCHOOL NINE(ダイノジ&シゲアキ)

2012/3/5のSCHOOL NINEが面白かったので自分用のメモで残させてもらいます。
完全な文字起こしまではいかないので、細かい部分は違うかもしれないです。ダイノジのお2人の声とか、ちょっとあやふやかも……。
また、あとで感想部分を書き足すと思いますので、すこし内容変わると思います><


■そもそもNEWSが気になったきっかけ

大谷さん:去年の7月24日にNEWS論みたいな、論と言うほどじゃない話ですけど、単純に「チャンカパーナ」に感銘を受けまして。(歌詞に)元ネタもあるんじゃないかなってネットの中でも色々書いてありましたけども。もっとメタっぽい歌でも良かったのに、メタっぽい歌に行かずポップスとしてね、歌謡性を高めている歌だったということににびっくりしたというか、それに感動しまして、NEWS論として一時間くらいわーっとしゃべりまして。(美しい恋~のコンサートDVDを観て)またいろいろ思うとこがありまして。
メタっぽいアイドルの像を行きそうに見えて、その部分はカップリングのフルスイングでしといて、あくまでも彼らはファンタジーの中のアイドルで生きることの覚悟を決めていることに感銘した。最近の女性アイドルはメタっぽいところが多いじゃないですか。Perfumeとか、もっと言っちゃえばももクロの紅白でのパフォーマンスとか。そことはちょっと違うタイプのやり方をしつつ、ライブではどうだったかというレビューも含めまして語っていきたい。

一曲目は大谷さん一推しの「BE FUNKY!」
NEWS論のときも何でこの曲ベストアルバム入ってないんだ!?とおっしゃっていましたけど、その気持ち分かります。笑
曲が終わってシゲアキさん登場。

■NEWS論

大谷さん:一方的にNEWSの話を一時間。申し訳ないです。勝手に。みつかってはいけないと思ってました。
大地さん:そうですよ。あんなのラブコールですよ!大谷さんの。
シゲアキ:JEのスタッフがあんなにNEWSについて語ってくれたんで、って完パケを聞かせていただいて。すごいなぁ!って。NEWSって評論しづらいと思ってたんであんなに語られると、びっくりしましたね。
大地さん:大谷さん的にはNEWSを評論したいっていうか。
大谷さん:今はどっちかっていうとそういう存在じゃないですか。
シゲアキ:まあ、色々あったっていうことを含めてですけど。

これはすごい分かるというか、4人になったことで語る際の取っ掛かりが出来たな、という印象があります。NEWSが語りづらい理由は、単純に言ったらNEWSのグループとしてのカラー・個性が見えにくいところにあったと思うんですけど、変な話ですけど、それが4人になって「チャンカパーナ」を出したことで分かりやすく提示されて、右往左往していた印象のリリースも腑に落ちたというか。

■シゲにとっての渋谷とは?

リスナー質問(大谷さんと同世代の男性):前作『ピンクとグレー』最新作『閃光スクランブル』どちらも渋谷が舞台ですが、加藤さんにとって渋谷とはどういう存在ですか? 作中に渋谷系と言われる音楽の影響を色濃く見ることが出来るのですが、加藤さんの音楽活動に対する90年代渋谷系の影響を与えていると思いますか?
大谷さん:俺も街をちゃんと描いているのが素晴らしいなぁと思ったんですよね。アイドルの裏側というか、どうしても、メタ的な、等身大なアイドルじゃないとわからない視点とかもあるけども、それ以前に俺たちにも覚えのある渋谷のストリートの文化が25歳の人の感覚で書かれていて。
シゲアキ:中学校から青学なんで、地元が渋谷なんですよ。僕の感覚では。小学校は転勤だったんで、中学校から学校の友達が出来て遊ぶっていう。(背景であり)通学路で地元なんですよ。青学なんで裏路地なんですよ。でも、帰りは遊ぶっていう。こともあるし、渋谷ってめちゃくちゃ移り代わりが激しい。HMVに毎週行ってたんですよ。水曜日はポイント2倍だったんですよ(笑)で、カードがピンクのやつから銀になって、ゴールドになるっていう。ゴールドに早くしたくてどんどんCD買って。高一のときにデビューしたんですけど、出す側はCD買わなきゃだめだと思っていて。それですごい通ってて、ずっと通ってたのに、僕のFOREVERが違う21になってて。衝撃ですよ(笑) 自分の好きな場所が無くなっていくという悲しみもあるんですけど、でも、そういうのが青春なのかなって。好きだったバンドが解散するとか。
大谷さん:街をすごい俯瞰で捉えててるから、処女作もそうなんですけど、好きなんですよねー。

ここで客観視で話すシゲアキさんのことを、上から目線みたいで申し訳ないですけど、と言いながら「話うまいよねー」と褒めて下さるダイノジのお二人。

■執筆について

大谷さん:(閃光スクランブルについて)「今回の出来は120点」と本人も言ってる。
シゲアキ:いや、それってでも誰もが言わなきゃいけないんじゃないですかね。本当は不安と自信とどっちも常にあるんですけど。
大谷さん:スタートはどこから始まるんですか? 物語の着想は。まず設定とかなんですか? それとも例えば、このフレーズから始まって、これ絶対入れるために筋道追っていくっていう感じなんですか?
シゲアキ:やりたいことと、やんなきゃいけないことみたいのが2つあって。前回の『ピンクとグレー』の反響を受けて今回はすごい書いたんで。だいたい起転決のぼんやりとしたストーリーは出来てるんですよ。プラス主人公は2人でやりたいなと思ってて。僕がカメラを趣味でやっていたので一人はカメラマン。一人はアイドルにしようと思ったんですけど、僕の顔がちらつくとやだなと思って、そこはあんまりイメージさせたくなかったんで、女性アイドルにして。カメラマンと女性アイドルだと、普通のグラビアみたいのだと恋愛にしかならなそうだなと思って、ゴシップカメラマンっていうのにキャラクターは作っていってって感じですかね。
大谷さん:じゃあ、源は自分の中にあるものからって感じなんだねー。
シゲアキ:そうですね、半分くらいは自分のところから。

3~4作目になったら全く自分が経験してない、外側の世界の話を作るのか? 例えばSFとかという話も出ました。シゲとしてもSFに興味があるけども、凝っていて緻密なジャンルなだけに難しいかな、とのこと。
SFが難しい云々は置いておいて、せっかくのライフワークなら加藤シゲアキが書く意味がある小説を書いてくれたらいいなぁとは思いました。SF書いてくれたらそれはそれですごいテンションあがるけども。笑

■好きな作家さん

大谷さん:ちなみに加藤くんが好きな作家さんは誰ですか?
シゲアキ:いっぱいいるんですけど、去年一番読んだのは樋口毅宏さん。
大谷さん樋口毅宏さん好きなんですか!樋口毅宏なんてそれこそ渋谷系。処女作なんてまさにそうですよね。
大谷さん&シゲアキ:『さらば、雑司が谷

小説書く時に樋口さんの本に少し影響受けました、とか、アイドルで樋口毅宏さん読むって珍しいねー、でもそれが俺の固定観念で良くないのかも、という話をしつつ、映画も好きなんだよね?との話題へ。大谷さんの好きな映画である「ギャラクシー・クエスト」。先月その映画を観て面白かったというシゲアキさん。

■嘘の共有

大谷さん:「ギャラクシー・クエスト」はさっき言ったアイドルと全く同じ視点で。
シゲアキ:メタ的ってことですか?
大谷さん:もあるし、こういう言い方するととっても安っぽく聞こえるかもしれないけど、僕、嘘の共有ってよく言うんですよ。ロックンロールもそうなんだけど、ライブ始まる前に、照明が暗転になってお客さん「わぁー」って言うじゃないですか。誰が決めたわけじゃないんですけどみんなやるわけですよ。アンコールもそうで。例えば、漫才もそうで。ネタあわせしてるんですよ。だけど、突っ込みのやつって怒った振りするじゃないですか。「ちゃんとしろよ!」って言うじゃないですか。お客さんはネタあわせしたうえでの「ちゃんとしろよ!」であり、本当は演技だとわかった上で、それを踏まえた上で、エンターテイメントのその先、喜びを共有したいわけで。その会場にいる空間の中で全員が嘘ついてるんですよ。それは人間にしか与えられていない高度なレベルのことであって。「ギャラクシークエスト」はまさにそういうことなんですけど、その嘘が最後ちょっと本当になっちゃうっていう。それってやっぱりファンタジーじゃないかなって。

大谷さんの語る「嘘の共有」。NEWSのコンサートDVDにも重なる部分があるといいます。

■NEWSのDVDを見て

大谷さん:NEWSのDVDを見てまたさらに、どえらい感動した。本当に素晴らしいと思いました。おべっか抜きでちょっと泣きましたよ。
シゲアキ:今回のNEWSのライブはちょっと特殊というか、それこそ逆に嘘がない感じ。
大谷さん:NEWSが続けると言う選択視をとった時に、最初にわくわくしたのはNEWSってもしかしたら、それこそインディーのバンドのように、全員が車のバンに乗ってアイドル活動をタフに続けていくのが矜持になるようなグループになるのかなと思ったんですよ。勝手に。でも、DVDを見たときにセットがお城なんですよ。僕が思っている「むき出し感」より、そこはちゃんとファンタジーなんですよ。加藤くんもひらひらの格好で出てくるんですよ。つまり、絶対絶命であったという背景が俺たちの中にあったのに、むしろそこに出てきたのは、真っ当なアイドル像を、役割としてというか、覚悟というか、使命感としてNEWSが受け入れてやってるってことにまず驚いた。で、ものすごいお金かかってますよ。これ絶対あがり出て無いなと思ったんですよ。
シゲアキ:まあまあまあ、そうですね。
大谷さん:そういうのが続いていきながら、最後にメンバー一人ひとりが台詞を言うんですよ。MCで。それがもう響いちゃって。やっぱ加藤くんが言葉持ってるなって思いました。「もうだめだと思いました」。それはそのファンタジーの世界に入ってる人たちもうすうす勘付いていることでもあるし、でも、出さないで、その世界の中でアイドル的なコンサートを終始徹底してやっている中で、最後に言うんですよ「もうダメだと思いました」。もうたまんないよ。出ました。涙が。
大地さん:ぼろぼろぼろぼろとね。
大谷さん:あれは素晴らしいと思った。カタルシスもそうなんだけど、エンターテイメントとして素晴らしいと思った。あそこでその台詞を言えることが素晴らしいし、それって要するにお客さんの思いも背負って言ってるってことだから。
シゲアキ:この時しか言えないことは言おうと思いましたよね。やっぱ復活して最初のライブにしか言えないことをと思っていました。そこは嘘つきたくなくて。あの中でも言ってるんですけど、自分のライブは終わったって思ってたんですよ。(解散の選択が多い中で最後のライブが終ってたとしたら)もうちょっとやれたんじゃないかって後悔しかないってことが辛かったんですよ。あの時のコンセプトは、やっぱ俺らアイドルだよね、俺らはブランド力あるだろ!、ってそれが言えるまではライブはしないってみんな言ってたんです。自分たちを信じようってことでした。
大谷さん:あんなに時間空いてるのに何でなんだろう? もう始動してもいいのに、って思ってたんだけど、その意味が分かった。

費用の話まで突っ込んでたのが新鮮でした。NEWSが徹底して作リ出した「王子様」という「嘘(虚構)」を信じるルールの上で成り立っていたコンサートだった、つまり、結構な「嘘の共有」をしていたということですよねー。その徹底がかっこいいし、そして丁寧に作り上げてきた「嘘(虚構)を崩す」ことで生まれてくるカタルシス、エンターテイメントがある、というのにもすごく共感しました。
後でまた出てくるんですけど、シゲの持つ俯瞰の性質は、エンターテイメントとしてぎりぎり許容されるラインを見極めるのに長けていて、そのためにこういう、傍から見たら虚構を危ういくらい崩して楽しませることが出来る人なんじゃないか、との話に繋がって行きます。先日のコンサートDVDの感想でも書いたんですけど、アイドルの真っ当なコンサートとしても、アイドルドキュメンタリーとしても楽しめると感じる核がまさにここですよね。虚構を徹底して作り上げたファンタジー(嘘)と、最後のMCで重たいリアルを吐露することで生まれた二面性というか。4人の本音と、彼らが作ってきた虚構がかけ離れていればいるほど、「NEWSは王子様だから」の凄さがより感じられて、その差がよりいっそうドラマチックに見えてくるんですよね。

■NEWS4人のキャラクター配置と、一体感について

大谷さん:(NEWSはキャラが全く違うし)おのおのが役柄をしっかりわきまえた上で活動しつつ、NEWSの中にいたらユニゾンで歌ってるじゃないですか。NEWSじゃなきゃ出せないグルーブ感であり、不思議な世界観。徹底していることがかっこいい。一流のプロレスラーみたいなもんですよ。この人たちは相手が求めてることを考えて分かった上で、グループ間の関係性を踏まえて立ち位置を考えてやってるんだなと。これは本当にすごい。心の底から感動した。
大地さん:そういうのメンバーとかで話したりするの?
シゲアキ:小説書いたときは誰にも言わないです。照れくさいじゃないですか。小説書いてるとか、出るとか、照れくさいから言えないです。4人の取材の時に「加藤さん今度本を出版されるので本持ってください」って言われた瞬間に「お前、本書いたの?」って、そういうもんです(笑) 言うのも照れくさいし、逆に小山がキャスターをやった時もヤフーニュースで知るってこともありますし、テゴマスのCDリリース日もほとんど知らないです。今週なんですね、って感じです。

このあたりの「照れくさい」はシゲであり、NEWSだな、と。笑
そのまま、シゲが小説を書き始めた理由について。既出なのでざっくりですが、文章仕事が多く、褒めてもらうことがあって、いつか小説をって気持ちがあった。例の「お前にしか出来ないことは何があるんだ?」話。バレンタイン近くにとりあえず書いてみてと言われ、3/31に締め切り。
「ここで仕上げられなかったら何も出来ない」と思ったシゲは本を書き上げたものの、まさかのメンバーが抜ける打ち合わせをする展開だった……。このあたりのきつい話に「面白いねぇ!こんなに聞けるとは」「すごいなぁ……」となるお2人。なんなら、今日ワンオクかけられたんじゃないの?笑 ワンオクいいですけど、その分NEWSの曲かけてくださいよーという冗談をはさみつつ「Share」の話へ。

■NEWSの歌

大谷さん:「Share」っていう曲がとにかく好き。
シゲアキ:詳しいですね!
大谷さん:アルバム曲ばっかり(笑) というのも、初期のNEWSの曲はわかりやすい応援歌が多いじゃないですか。ポップソングのファンとしてはそれがちょっと物足りない時があったんですよ。4人になって歌っている時に、その応援歌みたいなのが全部説得力倍増しみたいになってるのびっくりした。
シゲアキ:何を歌っても自分たちに言ってるみたいになるんですよね。
大谷さん:そう。自分らのサウンドトラックになってんの。「Share」っていうのも、まさにそういう、NEWSがあらかじめこんな状況を想定していたの?みたいな、曲が勝手にNEWSに近づいていっていった。
シゲアキ:「Share」は6人で詩を書いて、僕と山下くんでサビとメロディーを作って。
大谷さん:その歌なの? そうなんですか……。
シゲアキ:(Shareを)やるかどうかも迷ったんですけど。もう一回いまアップデートしようと思ったんです。

NEWSの曲がNEWSに近づいている、ってすごく分かります。実は、これで一つ記事書こうかなと思っていたので曲をちょっと分類してたくらいなんですけど。笑 本当に応援歌の説得力がまるで違う。少なくとも私はそういう印象を受けました。
4人になるまで、常に王道なアイドルグループとして涼しい顔を崩さなかった印象が強く、ビジュアルも含め泥臭い感じがしなかったゆえに、応援歌が他人事に聞こえて軽く聞こえていた、というのがギャップを生んだ大きな理由だと感じているんですけど。そのある種の「軽さ」がカラー・持ち味ともいえただろうし、その一方で、泥臭さは真に迫らなくても、アイドルの王道を成立させられる彼らの虚構性はいわゆるジャニーズソングや恋愛ソングには強みを発揮していたと思います。秩父宮のDVDを見ても、王道ジャニーズ的なものには変わらずにすごく強いし、「チャンカパーナ」のような不思議でラテンな世界感も、「I・ZA・NA・I・ZU・KI」のアダルトな世界観も、「さくらガール」のように等身大でややファンタジクな世界観も、全部矛盾なく成立させられるのはやっぱり稀有かなと。
もともと持っていた虚構に、再始動を背景にしたリアリティーが加わった、と言うのが「曲がNEWSに近づいている」ってことだろうし、虚構とリアルを行き来できるようになった新生NEWSの音楽面の面白さでもあると感じてます。「NEWSっぽいね」が確立しない代わりに、「NEWS何でも歌えるね」が成立した面白さですね。

■ぼんくらなサブカル男・加藤シゲアキ

大谷さん:CMの間に加藤くんがいかにぼんくらかがよくわかった。
大地さん:びっくりするくらい大谷さんと話のあう、サブカル男。
大谷さん:この子とは、上野のデリーにつれってもいいと思いました。
大地さん:大谷さんが認めた人しか連れて行かない(笑)
大谷さん:さっきも話出てましたけど、好きな音楽とかは?
シゲアキ:高校はエルレガーデンとか。それからハイスタとか戻る感じですね。メロコアは。
大谷さん:今はどうなんですか?
シゲアキ:今は星野源ハナレグミ・秦(基博)さんとか、趣味でギターをやってるんで、弾き語れるものが、弾いてて楽しいやつが好きですね。ギターの音が好きなので、そっちにちょっと行っちゃったんですよね。ジャズも聴いてます。
大地さん:ジャズいいけどさー、25歳だよねー? メロコアも聞いてよー!
大谷さん:話聞いてたらぼんくらだもん。町山さんの本とか読んでるんだもん。映画評論とかも好きなんだよ。
シゲアキ:町山さん読んでない人と映画の話できないですよ(笑)

とまあこんな話をしつつ、ようやく本題の『閃光スクランブル』の話に。
ここでリスナーさんからの質問。作家の前にNEWSのシゲをファンとして知っていたので、読んでいて登場人物の心情に時々シゲを重ねてしまったんだけども、そういう読み方は作者として嬉しくないのか?とのこと。

■シゲを登場人物に重ねてしまう

シゲアキ:今回はそれを意識してました。もう、読むだろうと。メタ的にもそうですし。サービス精神を掲げてたんで。最初に。ポップにいこうと。どうしても読者が若い人が多いので、それにちょっと寄せてみようと思って。あんまりちらつきすぎるとイヤだなっていうのはありますけど。それこそ復活ライブ前に書いたんで、景色を想像しながら書いてたんですけど、想像した実際にあった景色がそのままだったりして。自分の中でちょっとしたびっくりもあったりしたんで。無意識に求めてるものが出てるんだなぁとか思いましたね。

そういう読み方を「サービス精神」と言い切るところが面白い!と思いました。書きたくて、伝えたくて書いたテーマ、というよりは自分の中にあるもの、自分の背景が持つリアリティーを重ね合わせたら喜んでもらえるんじゃない?くらいの俯瞰。何ていうか、ある意味では前作より生々しい内容でもあると思うんだけども、その生々しさを一つの魅力的な素材として認識し、あっさり扱えるのがすごい。変な話だけど、こういうところがエンタメ向きというか、商業的なバランス感覚ですよね。

■中居くんとシゲの対比

大谷さん:面白いねぇ。俺、勝手な感想でいいですか? ジャニーズで最初に興味を持ったのは同年代の同い年で、中居正広最強論って言うのをずっと言ってるんですけど。それは、中居正広がヤンキーであり、かつ、アイドルっていうものをファンタジーから、例えばウルトラマンでいうところの後ろにチャックあります、って自分で言っちゃった人だと思うんですよ。でも実は、それを言うことでアイドルが40超えてもアイドルで居られることの方法論を初めて世に提示した人だと思ってるんですよ。それはSMAP全員そうなんだけど、やっぱそれは偉大だと思うんですよ。彼はヤンキーだっていうのがすごいでかいんですよ。ヤンキー的なマインドをちゃんと持ってる。一番日本のなかでの市場があるとこだと思うんですよ。
加藤くんはインタビューとか読んでいても、すごいサブカルチャーが好きでぼんくらで、だから中居正広になれない人なんですよ。だけど、加藤くんがする発言とかはいつもぎりぎりで、こんなことしゃべっていいの?ってことを確信犯的に言ったりとかするじゃないですか。僕はそれを聞きながら僕は結構どきどきするんですけど。この人は当事者として意識的にその発言をすることで、さっきの小説もそうですよ。自分を重ねて読んで欲しいというのも、ある種ぎりぎりのラインで計算しながらエンターテイメントとして提出しているところと、もう一つね、なんか絶対に隠せない熱さみたいなのがあるんですよ。ライブのMCとか見ててもこいつちょっと熱いな、みたいのを感じる。熱いもの同士で分かる。ぼんくらだけど熱いみたいな。
シゲアキ:さっきのロックじゃないですけど、パンクとかロックとかずっと高校の時聴いてたから、なんか時々壊したくなるんですよ。
勝手に褒められると「そんなんじゃねえ」、けなされてると「見てろよ」って。そういう壊したい人なんだなと。最近思う。

ここ面白いですよねー。中居くんが「壊す」のマス市場のなら、シゲ(サブカル)はニッチ市場。中居くんのメソッドは絶対に使えないけども、シゲの持つ俯瞰する性質でアイドルとしてぎりぎりのスリルを感じさせられることが出来るし、もしかしたら中居くんと真逆の方向から同じところまで「壊す」ことが出来るかも、そういう可能性まで感じられたというか。シゲの俯瞰が、壊すために必要な技能、熱さが壊そうとする動力になってるってことですよね。あと、大谷さんの「ぼんくらだけど熱い」は名言だと思います。笑

■シゲにとってアイドル定義とは

大谷さん:アイドルっていうのは自分でどう定義してるの?
シゲアキ:僕の尊敬する宇多丸さんの言葉なんですけど、「実力を魅力を凌駕する存在」。何でもやれるけど(本職でやっている人には勝てない部分が多い中で)、それでも応援したくなる存在なんだろうなと。わかってはいるけど、どうやっていいのかわからない(笑)
大谷さん:面白いよ。そういうの客観で言うやつ!
大地さん:結局俯瞰して見ているよね。
大谷さん:俯瞰して見てるし、出す側の人なんだよね。出す側の人ってあんまりいなかった。

ここは、お前タマフルリスナーかよ!みたいな下りもあって面白かったです。笑
大谷さんが言うように、出す側(パフォーマー)のアイドルが俯瞰で見ていて、その視点で内側から何かを話す、俯瞰を持ちながらパフォーマンスするっていうのはやっぱり面白いと思うんですよね。私、シゲが小説書いたのって、不思議なめぐり合わせだと思うんですよね。エッセー集ならすごい納得なんですけど。笑 まあ、エッセーじゃ書けないことが多くて小説を書いたってことだと思うんですが、それでも不思議で。そもそも、俯瞰と、表現って上手く両立しない印象があります。表現って個に依存するし、全体を見たら魅力に欠けてしまうものだと思うから。だからアイドルで、俯瞰を出して、使って、表現する人って珍しいし面白いと思うんですよね。
その一方で、俯瞰だけではやっぱりアイドルのストーリーとしてはあまりにも邪道で、盛り上がりにくいと思うんです。そういう点で、シゲが秩父宮で見せた笑顔や涙、ハグのように(笑)、俯瞰(理性)を崩して、アイドルらしい、無防備な感情表現が出来るようになったって「アイドル・加藤シゲアキ」を考える上ですごく大きいと思うし、それが出来るようになったからこそ、シゲの俯瞰がいよいよ武器になった、といえるのかなぁと思います。
あと、NEWSというグループを見ても、当事者以外にもわかりやすい目線で客観的に分析するシゲがいる一方で、手越さん筆頭に当事者にしかわからない生の感覚や思い・マインドを熱く共有出来る人がいるのも上手く補完の関係になっているなぁと感じますよね。

■終わり

シゲアキ:本当にぼんくらでも楽しめる本になっていると思います。僕のぼんくら力出てると思います(笑)
大谷さん:ありがとうございましたー!とっても楽しかったです。


というわけで、NEWSのDVDも『閃光スクランブル』もオススメです!

閃光スクランブル

閃光スクランブル