エンドレス・サマー

前向きで切ないアイドルたちが大好きです。

チャンカパーナと策士NEWS

メンバーについて書き始めたらまったくもって終わらないので、今日はNEWSの楽曲について。

NEWSがこれまでにリリースしたアルバム

2005年 touch
2007年 pacific
2008年 color
2010年 LIVE
2012年 NEWS BEST(ベストアルバム)

見ていただければわかる通り、NEWSはリリースが少ないです。
シングルもインディーズの「NEWSニッポン」を含めても15枚。
ベストアルバムにはシングルすべてとファンベストが入っており、NEWSの曲調を感じるのにもぴったりです。
そんなわけで、新米からするとNEWSは音楽面でも追いやすいグループだと言えます。
(あらし担になったときは膨大な曲量に唖然とし、聞きこむまでだいぶ時間がかかりました)

シゲアキ先生が「NEWSは応援歌生まれ応援歌育ちなところがある」と言っていた通り、NEWSの楽曲は誰もが聞きやすく、わかりやすい良曲ぞろい。それもあって、王道アイドルソングかつ、王道J-POPという印象を受けます。

ブログのタイトルにしている、「エンドレス・サマー」
この曲はファン投票でも一位になった名曲ですが、せつなさわやか系の青春を感じさせるNEWSらしい楽曲です。
メロディーも素晴らしいですが、アイドルに「やがて僕らがありふれた大人になっても」と歌わせることで一気に深みが生まれている曲です。
このように、一見王道でもNEWSが歌うから面白い!という曲を探すのは楽しいですし、アルバムとして一枚聞くとまとまりがあってクオリティーが高いです。
しかしながら、なかなか明確な音楽的特徴を出せず、もがくようなリリースが続いただろうことはシングルのラインナップからも感じるところです。

チャンカパーナリリースの面白さ

新生NEWSが今までで一番時間をかけて作ったというシングルチャンカパーナ

チャンカパーナ(通常盤)

チャンカパーナ(通常盤)


「星を目指して」路線だと思いきや、ふたを開けてみると、情熱的でえろくて、ちょっと主人公がきもちわるいトンチキな恋愛ソングだったことにかなりびっくりしました。
いざ聞いてみると、サビの「チャンチャンチャンカパーナ」の部分がものすごいフックソングであり、台詞もあり、手越さんの伸びまくりなビブラートもあり、一度聴いたら耳から離れないインパクトのある曲でした。
逆に、通常版のカップリング「フルスイング」は新生NEWSの決意表明ともいえる傑作。作者のヒロイズムさんすら、生涯の最高傑作でA面にならないと聞いて衝撃だったというような発言もされていました。
それくらいの曲をカップリングにし、「チャンカパーナ」をA面に持ってくるところにチームNEWSが勝負をかけてきた感じがうかがえます。

また、NEWSはもともと歌唱力の平均が高いグループなため、どんな楽曲を渡しても成立させる強さがあり、4人の声も相性がよく馴染みます。
もし、「チャンカパーナ」を他のグループが歌ったら一般受けする以前に敬遠されていたのでは、と思うくらい一見トンチキでも聞けてしまう迫力があります。
テゴマス2人の歌唱力の高さ、という強力な武器を持ちつつ、コヤシゲのラップや声質をスパイスにしたNEWSの音楽戦略が楽しみで仕方ありません。

最近の音楽戦略で面白いグループと言ったら、真っ先にV6があがると思いますが、攻め始めたNEWSもベクトルは違えど面白いリリースを重ねてくれるのではと感じさせてくれる素晴らしいプロジェクトだと感じます。

さらに今回のリリースでインパクトがあったのは、初回限定盤に入っているそれぞれのソロ楽曲です。
一般向けに固く作った通常盤と、ヲタ向けの初回盤というすみわけをし、どちらにも予想を超える出来で返してくれるヲタ心を読み切ったリリースに完敗です。
というわけで、知れば知るほど面白い「チャンカパーナ」リリースに関するもろもろ。

ソロ楽曲については長くなるのでまたどこかで。

ジャニヲタをしていると本人は好きだけど、プロデュースの仕方にもやっとすることがあります。
しかし、チームNEWSのプロデュースはセンス・戦略も、ファンにも外部にも向いている、攻めながらもかゆいところに手が届くものばかりです。
ひそかに、本人たちだけでなく、プロジェクトごとまるっと推せるのが新生NEWSの良さだと思っています。