エンドレス・サマー

前向きで切ないアイドルたちが大好きです。

“最大公約数”アイドルからの脱皮

年末の締めくくりとして、嵐の2012年はなんだったのか、そして2013年はどんな年になるのかを考えてみます。

参考資料は、今月発売のももクロちゃんが表紙の日経エンタにあった翔くんのインタビューと、「Popcorn」ツアーパンフレットです。

日経エンタテインメント! 2013年 01月号 [雑誌]

日経エンタテインメント! 2013年 01月号 [雑誌]


お付き合い下さる方は続きから!

2012年・嵐のお仕事ざっくりまとめ

■レギュラー
嵐にしやがれ
VS嵐
ひみつの嵐ちゃん
・NEWS ZERO(櫻井)
・天才!志村動物園(相葉)

■CM
キリンビール/日立/JAL/日産etc……
・他個人CM多数。

■ラジオ
・ベイスト(二宮)
・ディスカバリー(大野)
・レコメン(相葉)

■ドラマ
もう誘拐なんてしない(大野・新春SPドラマ)
・ラッキーセブン(松本・月9)
・ブラックボード第一夜(櫻井・SPドラマ)
三毛猫ホームズの推理(相葉・土9)
鍵のかかった部屋(大野・月9)
・車椅子で僕は空を飛ぶ(二宮・24時間テレビ内SPドラマ)

■映画
・日本列島いきものたちの物語(相葉・ナビゲーター)
プラチナデータ(二宮・撮影)
・謎解きはディナーのあとで(櫻井・撮影)

■コンサート&イベント
・嵐のワクワク学校
・アラフェス(シングル・アルバム・カップリング曲より3曲ずつのファン投票あり)
・ARASHI LIVE TOUR Popcorn

■リリース
ワイルドアットハート(シングル)
・Face Down(シングル)
・Your Eyes(シングル)
・Popcorn(アルバム)
・ARASHI LIVE TOUR Beautiful World(DVD)
・アラフェス(DVD)

■その他大きなお仕事
・日テレ系オリンピックキャスター(櫻井)&テーマソング
・すべては夢を届けるために〜ウォルト・ディズニー創造の軌跡(大野)
・24時間テレビ35「愛は地球を救う」 『未来 みらい』メインパーソナリティー
相葉雅紀のデビューキッズ(相葉)
・選挙特番キャスター(櫻井)
・「嵐の明日に架ける旅」第2弾
・紅白歌合戦・司会

今年も大いに働き、最後の紅白までお仕事たっぷりな嵐のみなさん。
すごくざっくり振り返ってもこの量!!
これに雑誌やら、番宣やら、いろいろあるわけですよ。
改めてこの仕事量を見ると震えるものがありますね。

中でも、特筆すべきは「アラフェス」と「Popcorn」の2本の全く違うコンサートの存在ではないでしょうか。
今回は、2種類のコンサートの位置づけを考えながら、2012年の嵐に感じたことを書いていきたいと思います。


「アラフェス」と「Popcorn」ツアー

■嵐の言葉で読み解く「アラフェス」
 アラフェスは、ファンの投票曲を元にしたコンサートであり、ファンと一緒に作り上げるコンサート、と表現されていました。
 翔くんの言葉を借りると、“ファンの人が求めるファンの人が見たい嵐”を確立できた場だと言います。
 ファンと共に、ファンの期待に応え、歩んできた“嵐”、“ファンが思う嵐”が存在していることを証明する場、それが「アラフェス」だったのではないか、と思っています。
 
 一方で、ファン投票をやったら、「分かってはいても、僕からしたら“いやいやこれ、こないだやったけど、そんなにいうならやりますぅ?”」という結果になるだろうと思っていた翔くん。
 そのため、今年リリースの「Face Down」「ワイルドアットハートのワンツーフィニッシュは嬉しい誤算だったといいます。
「アーティスト側からすると最近の曲が上位にくるって、ものすごく幸せなことですからね」
 また、ニノがラジオで一票も入らない曲が無かった、と話していたアラフェスの投票結果は、多数派ファンの傾向と共に、ファンの多様性を強く実感させたのではないか、そう感じています。
 
■嵐の言葉で読み解く「Popcorn」
 一方、「Popcorn」はどのようなツアーだったのか。
 ここ数年、比較的重たい、パブリックなテーマを掲げていた印象の嵐。
 特に、震災の影響もあり、前回の“Beautiful World”はかなりメッセージ性の高いアルバムであり、ツアーでした。また、後述しますが“ファン層の拡大”がツアーにもたらした影響もかなり大きかったように感じています。

 それを踏まえ、今回のアルバムテーマは「POP」「とにかく明るく、楽しい曲を沢山入れる」「作り手すらも理由なく明るいアルバムを作る」方向に固まったといいます。
 つまり、“嵐”と“嵐のエンターテイメント”の持つ可能性を広げ、応用をしていたのがここ数年であり、“嵐”と“嵐のエンターテイメント”に回帰したのが、今回の「Popcorn」ではないか、と考えています。
 まめかんの思う“嵐のエンターテイメント”の応用と可能性の象徴は、今年で言うならば「嵐のワクワク学校」「NHKの各種特番の起用」にあります。“嵐”と“エンターテイメント”によって、“社会”に何かを“伝える”“変える”試み。これがここ数年、いろんな形でなされてきたと思います。

 しかし、今回の「Popcorn」は社会に対するメッセージ等は特に含まれていません。
“嵐”が“嵐のファン”に“とにかく楽しいものを”届けようとしたアルバムであり、コンサート。嵐と嵐が作りだす、理屈抜きに楽しいと感じるコンサート。
 そのコンセプトこそが、“嵐”そして“嵐のエンターテイメント”に回帰した、と感じる理由です。
 翔くんがそんな「Popcorn」ツアーの中身を「ドームツアーはある意味、メンバーのやりたいものをやらせてもらいます」と語っているのも、非常に嬉しく思いました。
 
■「アラフェス」の意義
「グループとしては、意味も収穫も大きかった」と語る「アラフェス」の存在。
 今までは、国立を含む大きなワンツアーだった嵐。アルバムを軸にしたドームツアーと別にコンサートを開催する意義とはなんなのでしょうか。

 一つの大きなツアーにすると、初めて来るお客さんにも喜んでもらえるように、アルバムツアーとは言うものの、どうしてもシングルを多く含めた構成になっていく。
「いわば中間を取っていたんです。そうなると今、自分たちが提示したいものが相対的に薄れてしまう」
 そのジレンマを解消する手段が、今回の「アラフェス」開催→「Popcorn」発表でした。

「お客さんの見たいもの/自分たちが見せたいもの」を明確に区別することで、コンセプトのはっきりした、尖ったコンサートになった。
「これまでは現状維持ってところに努めてきたんだけど、そこから半歩くらい前に出ることが出来た感じです」
「自分たちが今見せたいものはこれです、っていうツアーは久しぶりなんですよ。それがドームでできる」

 
 つまり、土台の「アラフェス」、進化の「Popcorn」、そんな位置づけとなったのではないかと思いました。
 実は、私、「アラフェス」終了直後に、「攻める嵐が見られるコンサートかと思っていたのでがっかり」というような趣旨のブログを書いていたので、本当に申し訳ない!といまさら思っています。笑
「アラフェス」は「アラフェス」単体で語られるものではなく、2012年の嵐の文脈の中で語られるべきものだったと分かって、ようやく腑に落ちました。
 同時に、嵐ってすごい誠実だなぁとも思いました。「アラフェス」があってようやく遠慮せずに「Popcorn」ができるようになる誠実さと配慮。人気が続くのも分かります。
 ある意味では、嵐がファンを逃さないようにする工夫なのかもしれませんね(笑)

■「Popcorn」で見せたかったもの
 今の嵐、そして、嵐の宣誓ともいえる「Popcorn」ツアー。
 すでに書いたように、5人のみで行った「アラフェス」に引き続き、“嵐”と“嵐のエンターテイメント”に回帰したコンサート、との印象を受けました。
 もう少し別の表現にしてみると、“ファンのために”“嵐が作り”、“5人”が“歌い、踊ることで楽しませる”コンサート、そんな印象です。

 そして、今回のツアーの軸となったのが「大野智による振り付け」
「Popcorn」のアルバム打ち合わせは3〜4月頃に始まり、完成は7月頃。大野さんは夏にはアルバムを聴きはじめ、振り付けのイメージを考え始めたと話していたので、振り付けからレッスンまで含めるとゆうに2ヶ月以上かけて準備したものだと思われます。

 多忙な嵐が時間と手間ひまかけて作るコンサート。これ以上贅沢なコンサートはないと思います。
“嵐がファンのために総力であげて作るエンターテイメント”
 それこそが、「Popcorn」で提示したかった“嵐”であり、俺らはここに力を入れるよ、という宣言でもあるのかなぁと。もしそうだったとしたら、ファンとしてこれ以上幸せなことはありません。

■振り付け師大野智
 この点に関しては「Popcorn」のパンフレット対談が特に面白いので、ぜひ読んでいただければと思いますが、せっかくなので少し触れさせてもらいます。
 ここで面白いなぁと思ったのは、潤くんが自分を“意見を言う人で、作るわけではない”と明言し、振り付けを担当する大野さんを“作る人”と表現している点です。
 翔くんが「(全体を見る人と、形にする人の)どっちもメンバーにいるってスゴイなぁ」と語る通り、メンバーだから分かるもの、出てくる意見、発想、ぶつかって生まれるものがあるんだろうなぁと思いました。

 いつもはそんなに意見を言うことがないけれど、振り付けになると頑として譲らないところもあった大野さん。パンフレットの潤くんを見ると、そんな大野さんと一緒にコンサート作るのがすごく楽しかったと伝わってきます(笑)

 きっと、嵐の軸→コンサート→歌い・踊る嵐を見せる、ってところまでは早々に決まっていたような気がするんです。そこに、大野さんの振り付けを投入したのは、「Made by ARASHI」をより強化し、プロデュースとパフォーマンスの両方をあわせ持つ、嵐にしかできない、嵐だから届けられるコンサートを、との思いが強かったのかなと。
 加えて、多忙な嵐が“嵐自らが作っていくコンサート”を見せる方法として、メンバー内でのコンサート作りに深く関わる人材の育成、といった面もありそうだなぁと思いました。

 そして、久しぶりに“アイドル・嵐”の原点に戻ったコンサートの出来は、私が予想していたものをはるかに超えていました。アイドルとしてのパフォーマンスは高レベル安定の印象が強かった彼ら。まだこんなにも色んなものを持っていたのか!と感嘆するしかありません。
 今年、改めて見せ付けられた“アイドル・嵐”のパフォーマンスと、“アイドル・嵐”に回帰する姿勢
 体力が衰え始める30歳のここに来て、あえて直球で勝負を挑んでいく彼ら(笑)
 ここに、一過性のブームに終わらなかった確かな実力と、その渦中だから体験できた様々な経験、従来の負けん気を感じてすごくどきどきしました。

 また、「振り付け師・大野智」の存在は、嵐の次章では基盤かつ、飛び道具的なものとして位置づけられるのではないか、と考えています。
 今まではファンの反応をあまり気にしていなかったという大野さんですが、今回は「お客さんの反応が気になる」と語っています。
 つまり、大野さんの表現したいものを表現する芸術性が濃かったこれまでの“ダンス”とは色が違い、クリエイター的な視点の濃い“ダンス”と振り付け、と考えられるのです。

“嵐5人が踊るなら”という思考に加え、“Popcornツアーの全体の構成やイメージ”等にも踏み込んで振り付けを行った今回。
 以前にも大野さんの振り付けた曲はいくつかありますが、ツアー全体の構成やイメージまで踏み込んで作ったことは無かったんじゃないかと思います。
 大変だった、と嘆いてはいるものの、生来任されたことは生真面目に返す大野さん。なんだかんだ、充実していて発見の多い仕事になった様子。

 2008年が、“芸術家・パフォーマー”大野智の本格的な覚醒であるならば、2012年は“クリエイター”大野智の覚醒と言ってもいいのではないか、そう思いました。
 多分、嵐の4人がすっごくわくわくした様子で「振り付け師・大野智」を語るのも、カレーを食べずに打ち合わせに参加しているとか(笑)、翔くんの不在を気にかけるとか(笑)、これまでとは明らかに違う新しい大野智の片鱗を見た、そう感じたからではないでしょうか。

 潤くんが「今後はステージングもやるんじゃないの?」と語るように、“作り手”としてコンサートに関わり続け、いつか大野さんが“嵐の見せ方”や“プロデュース”の一翼を担うのではないか、そんな未来を期待させてくれます。

 紅白のポスター撮りでも、一人だけ美術さんが作った大きな丸いオブジェについて語り出す大野さんの斜め上のコメントを見て、今年の大野さんは最後まで“作り手”としての感性が研ぎ澄まされていた状態なんだなと感じました(笑)
 ディズニー特番等、大野さんにとって刺激的なお仕事が多かった影響も存分に出ていると思います。

 要所要所で嵐のターニングポイントを作ってきた印象の大野さん。
 2013年は、本格的な“大野智の覚醒”とその余波に大注目です。


“最大公約数”を捨て、変化を始めた2012年

■開き直った嵐
 これまで拡大し続ける様々なファン層、その最大公約数を取ろうと必死だった印象の嵐。
 拡大し続ける嵐の中心で、周りが見えにくかった5人。予想をはるかにこえて大きくなる渦に、“怖い”と感じたこともあったと思いますし、その中を手探りで進んできて、一番真摯に向き合った結果が“最大公約数”だったのだと思います。

 しかし、「Popcorn」ツアーはそうではありません。大きな何かに飲まれていることも、周りがよく見えないことも、“怖さ”も、全部開き直って「自分たちの見せたいものを見せる」ツアーでした。
 もちろん、「アラフェス」という土台があってこそ出来た選択なのは分かっていますが、「Popcorn」ツアーの反応、来年の「アラフェス」と「ツアー」が能動的な嵐を加速していくと思います。

 ファンの最大公約数も不明、最大公約数を取っても埋もれる人は必ず出て来る、そしてファン全員に応えられる正解なんてどこにもない状況。
 さあどうする?となった、その答えが、2012年の嵐だったように思います。
 アラフェスの投票結果の多様さも、かえって彼らをさらに後押ししたのではないか。そんな風に感じます。

 ツアーでは、“最大公約数”にこだわらず、フラットな状態から、“ファンを楽しませる”ことを考え、“嵐のあり方”を示し、“嵐の未来”を宣誓しようと決めた嵐。
 私はずっと、ファンを置いてけぼりにしないように、と思ってくれる優しさは、もしかしたら、“アイドル・嵐”のもう一つの魅力を殺いでいたのではないか、そう思っていました。
 だからこうやって、「僕らが見せたいものを見せる」とギアチェンジしたのが嬉しいし、その結果出てきたものが「予想をはるかに超える、ファンが心底見たいもの」だったことの喜びは計り知れないものがあります。
「嵐はまだまだ先に行く」「嵐とファンはずっと同じ方向を向いていた!!!」
 その実感こそが、2012年の嵐に感じた“ターニングポイント”の根拠であり、2013年の嵐に対する大きな期待に繋がっています。

■“国民的”という称号
 そして、私はもう一つ嵐が開き直ったことがあると感じています。それは、“国民的”の称号とどのように付き合っていくのか、という点です。
 10周年の前後から、嵐は“国民的アイドル”と呼ばれ始めるようになりました。
 嵐の戸惑いは、先述したファンの急激な拡大をはじめとする周囲の状況の変化に加え、“国民的”の称号が付き、切っても切り離せなくなったことにあるのではないか、そう感じています。

 政府関連の仕事が代表するように、大きくて真面目なお仕事が舞い込むようになった嵐。
 翔くんが、深夜番組で下ネタに笑っていたグループではあるけども、今は小さい子どもへの影響も考えるようになった、と語る通り、嵐が拡大したために何かしらの制約が生まれたのは確かです。

 さらに、最初に述べたように、“国民的”と呼ばれるようになってから、“嵐のエンターテイメント”を利用して社会に何かを発信しようとの試みも多く続けられています。
 今年は、毎年恒例となったワクワク学校開催をはじめ、なんなら“国民的”の称号を持つ“アイドル”だから出来る仕事、作れるものを作っていこうとの気持ちもより強く感じられた気がします。
 それだけでなく、無条件に楽しい“嵐のエンターテイメント”を強く発信することで、ようやく“アイドル・嵐”としてのバランスが取れたように思いました。

“国民的”の称号に縛られ、ここでも最大公約数に受け入れられるよう、型にはまろうとしていた印象だった嵐。
 今年は、様々な制約を飲み込んだうえで“国民的アイドル嵐”でも嵐は“嵐”で変わらない、と、さらに一つ抜け出した姿を見せてくれたように思えます。
 うーん、わかりにくい!笑 
 もう少し言葉を尽くすと、“国民的”に収まるのではなく、多様な“嵐”の一面に“国民的”を加えた、そんな印象です。

■2012年の嵐
 2012年の嵐は、上半期で“嵐”の土台を固め、下半期で今後に向けて一歩踏み込んだ、そんな感想を抱きました。

 いうなれば、2012年の嵐は年間を通じて、“嵐”がここ数年抱えていた課題、問題に答えを出した1年だといえるのではないでしょうか。
 拡大するファンとの向き合い方、“国民的”アイドルであるがゆえの規制や期待とどう付き合うか、多忙ゆえにコンサート隊長がコンサートに関われない時をどうするか、“嵐”の核は何なのか。

 TV露出の多さと時間的制約、“アイドル・嵐の枠組み”の中で、得たいもの、守るもの、捨てるものを決断していっただろう2012年
 その中でもやはり、コンサートを含めて、“最大公約数”アイドルからの脱皮が非常に印象的でした。

“国民的”と言われながらも、自分を覆っていた殻を捨てて、また一つ進化しようとする貪欲さ。
 こうやって振り返ると、嵐のターニングポイントとして、本当にすばらしい2012年だったと思います。


2013年の嵐

■5人が向かう先
 まず、5人それぞれの発言・言動を振り返りながら、来年の個人仕事等を考えてみます。

 大野さんは自覚しているのかしていないのか、2012年はずっと“ON”で琴線に触れるものが多かった様子。たぶん、この“覚醒モード”は来年も続行するでしょうし、ダンスやアート、お芝居、何かしらの形でアウトプットが出てくると思われます。

 翔くんは、とうとう「いつになるか分からないけど(ニュース番組の)真ん中に座りたい」と、大きな目標を明言しました。今後は、報道(と司会)によりいっそう注力していくのだと思います。

 相葉さんは先日30歳の節目を迎え、“無邪気な相葉ちゃん”だけではいられないと、“変わる”ことを意識していた様子。具体的に何か決まっているのか、そのあたりは不明ですが、キャラクター的にも少し変化がある年になりそうです。

 にのちゃんは、さすが嵐のバランサー。翔くんが「現状維持からもう一歩踏み出せた」という発言をしているのに対して、「現状維持が目標」「5人で」というワードを繰り返し口にしています。これは勝手な願望ですが、ひみつの嵐ちゃん終了を非常に悔しく思っているだろうにのちゃんに、ぜひともバラエティーの仕事でリベンジを果たして欲しい

 潤くんは、映画も控えているのでお芝居も多そうですが、もしかしたら、コンサートとコンサート演出にどっぷり漬かる一年になるかもしれないなぁと、ぼくらの時代を見ながら感じました。大野さん・相葉さん・潤くんのNYじゃないですけど、今年はよりいっそう、良質なエンターテイメントに沢山触れて、アウトプットする一年になるんじゃないかな。

 また、誰かは分かりませんが、来年は結婚等、公私ともに大きな変化を迎えるメンバーがいるような気もしています。笑

 翔くんの司会、相葉さんのバラエティーはともかくとして、潤くん、ニノ、大野さんが一体どの方向にいくのか、ここも2013年、そして今後の嵐の大きな見所です。


■嵐の向かう先
 2013年は、映画の公と相葉さんのドラマに加え、アラフェス開催と、ひみつの嵐ちゃん終了&翔くん司会の新番組がすでに決定しています。

 嵐全員のレギュラーが3本から2本になることはとても無視できない意味を持っていると思います。
 後番組に翔くん司会の新番組が決定していますが、2013年は、再び個人仕事が増え、個々の専門性や傾向が色濃く出ると共に、個人の成長が促進され、今年以上に選択と集中が行われる年になるのでは、と予想されます。
 これは、“5人で嵐”“仲良し嵐”から脱皮し、再度メンバー単体の魅力と強みを強化する時期が来た、ということなのだと思います。
 
 私は大野さんを入口に、“仲良し嵐”や“嵐の関係性”に心惹かれてファンになった身ですし、そこが彼らの武器だとの思いは変わりません
 ただ、2012年の彼らが“アイドル・嵐”に回帰し、“アイドル・嵐”の圧倒的なクオリティーを見せ付けたことから、数年後、“仲良し”をとっぱらっても求められ続けるような、追随を許さない“個”であり、“嵐”でいたい、そんな想いがあるのではと想像しています。
“頑張っている”“仲良し”に頼らず、自分達のパフォーマンスでさらに上を目指そうとする嵐
 いつまでもアイドルのパイオニアであり続けようとする5人の旅はまだまだ続いていきます。
 再三になりますが、このタイミングで、ド直球な選択をする彼らがすごく面白いグループだということは、しつこく書いておきたいですね。笑

■まめかんの雑感
 今年のコンサート挨拶で特に印象的なのは翔くんの「行けるところまで行こうと思います」「皆さんも頑張って下さい(笑)」
 きっと、2013年は、この宣言通りの一年になるんじゃないかな。
 まめかんは、2013年の嵐は、ファンが必死にならないとついていけないくらい、今年よりももっともっと面白いと確信しています。

 替えのきかない嵐のエンターテイメントの質の高さ、そして、穏やかなだけじゃないぞ、かっこいい、可愛いだけじゃないぞ、と思わせてくれる嵐のポテンシャルが大好きだなぁと改めて実感出来た一年でした。

 これから、もう一段階面白くなるだろう“嵐”
 本当にわくわくしますね!!
 来年も、ゆっくりまったり、彼らの活躍を応援したいと思います!

 というわけで、以上が嵐の2012年振り返り&2013年雑感でした^^

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