エンドレス・サマー

前向きで切ないアイドルたちが大好きです。

NEWSのDVDで心のデトックス!

といわけで「NEWS LIVE TOUR 2012 ~美しい恋にするよ~」DVDの感想です。

ブログタイトル若干ふざけてるように見えますが、私は本気です。新生NEWSのDVD見ると、心がきれいになる気がします。笑
嫌なこととか、割り切れないこととか、大変なこととかあっても、これを見たら頑張ろうって思えます。泣きたいときも、笑いたいときもぴったりだし、アイドル見てても生まれてくるもやもや、どろどろした気持ちを全部洗い流し、一番最初にアイドルを好きになったときの高揚や、純粋な気持ちをよみがえらせてくれる気がします。そして、見終わった後は温かな幸せに包まれています。
これぞアイドルの効能!!現代人の癒し。

改めて、1月末に発売された新生NEWSの初コンサートDVDの発売から2週間経った率直な気持ち。
心の底からおすすめ
色んな見方があるDVDだと思うけど、少なくとも私はすっごく幸せで、心が軽くなった。4人とファンの表情見てるだけであっという間に笑顔になれて全く飽きない。泣いて笑って、幸せになれる。毎日のように見てるのでコスパ最強。
特別な一日を余すことなく切り取ってるってこともあるけど、全部置いておいて、とにかく幸せ。
もっとお涙頂戴で泣かされるかと思ったけど、美しい涙はあくまでも笑顔のスパイス。私が最初に好きになった、ちょっとやんちゃで仲良しな4人もばっちり収録されてます。

何がこんなに幸せって、NEWSがほんと幸せそうだからです。
4人が最高の笑顔で笑ってて、ビジュアルまで最高なうえに、ファン大好き!!メンバー大好き!!って顔するんだもん。ファンなんてアイドルが楽しそうだったらそれで幸せなのに、そのくせ死ぬほどかっこいいし、メンバー同士も愛を感じちゃってるし、おまけに自分達まで心から愛されてる気がしてきちゃうわけじゃないですか。
条件反射で微笑む赤ちゃんじゃないけどさ、こんなかっこいい人たちにすっごい大切です!って顔されたら思わず笑顔になっちゃうし、4人でアイコンタクトしながら笑ってたら、お前らまとめて大好きだよ!!!って気持ちになっちゃいますよ。

本編のみでこの感想なので、初回盤高いなーとか、売り切れてる!とかで悩まれている方がいらっしゃったら、通常盤でも大満足です。もしかしたら初回盤欲しくなっちゃうかもしれないので、不安な方は今のうちに初回盤を探しにCDショップへ。笑

Blu-rayも出ましたので、再生機器をお持ちの方はこちらもおすすめです。

以上!超おすすめ!!

とまあ、湧いてるわりに、あっさりしちゃうんだけど、正直これ以上何書けばいいのかわからないんだよね(笑)
発売して2週間は経ってるんだけども、まだDVD見るたびに発見が多いし、上手く消化できてなくて。もうちょっと先になったら、少し遠くから眺めたDVDの感想を書けるかもしれないです。あと、本編以外も書きたいし。
ここから先は消化し切れていない状態の雑多な感想を、いつものように長文で残しておきます。まとまってなくてすみません。

以下、ネタバレもあるので、まっさらな気持ちであの夏を見たい方はDVDを見たあとに読んで下さい。
NEWSと初めて出会う感動、生で見ていない秩父宮の映像を見る感動は、知らない・見ていない方の大きな特権だと思います。笑
ネタバレ大丈夫な方は続きから!

■雑感
コンサートDVDは、通してみた後に自分の好きなところだけを見るようになることが多いんだけど、このDVDに関しては最初のNEWSコールからちゃんと見たい。MCまで飛ばさずに見てるから自分でも相当だなって思ってます。ふっと我に返る瞬間がほとんどなくて、3時間ずーっとNEWSが作り出した世界の中に吸い込まれていく。会場にいるわけでもなくて、DVDだから、あくまでも画面の中の4人を見ているのにどうしようもなく惹かれてしまう。

「NEWSは王子様だから」の言葉に相応しく、王道アイドルとして真っ白な衣装でお城を模したステージに立った4人。激動の一年を経ても、その一年こそまるで夢だったかのように、きらっきら輝くファンタジックな空間を作りあげた手腕。ここまで極まっても、最高のショーを作り上げるプロ意識には心から白旗を揚げるしかありませんでした。
その一方で、ふとしたタイミングでこぼれ出てしまう、20代の青年としての生々しい傷跡。「王子様」を保てなくなるくらい、生身の彼らが感じているひりひりした痛みと歓喜。「王子様」と「生身」の正反対とも言える性質を矛盾なく内包し、行き来する姿にどうしても心揺さぶられてしまいました。

そして、歌がいい。テゴマスの2人を抱えていることもあってか、他のDVDに比べたら歌の修正が少ないように思いました。そのあたりも関係しているのかもしれないですが、歌がとても響く。4人の声が馴染むうえに、トンチキな恋愛ソングも、青春も、応援歌も、全部歌いこなせるNEWSの度量。隠れた名曲もすごく多いし、4人になったことで物語性が増し、メッセージにさらに深みが出た楽曲も多い印象です。

メンバーが4人になって、「このままグループがなくなってもおかしくない」って状況の中、「NEWSの歴史をここで途絶えさせたくない」って思いと同時に、「4人になったことでこれまでのNEWSを壊してしまうんじゃないか」って思いもあって、正直複雑な気持ちだった。(中略)本当によかったなと思う。「この4人でやっていける」っていう揺るぎない自信を持つことができたから。

DVDで4人の歌を聞くたびに、まっすーのこの言葉が沁みます。
『Share』を歌うという選択や、前からのコンサートのお約束を残したりするのも含めて、過去を忘れてしまうんじゃなくて、丁寧に丁寧に受け継ぎながら新しいものを作りあげようと苦心した4人の誠実さにも脱帽。
4人でスタートするために必要だった様々なイニシエーションのラストが、この秩父宮だったんだろうなと感じました。

■新生NEWSの始まり
何度も見てもグッと来るのが、4人がグループとして成立していく過程、NEWSとして出来上がった瞬間です。3時間かけて、少しずつ少しずつメンバーと心を通わせて行く姿が、とっても不器用なんだけど、愛おしくて仕方がありませんでした。
オープニングで出て来たときは、4人とも全くバラバラな顔をしているんですよね。一瞬決意を固めた厳しい表情になるまっすー、ぶれないまなざしでじっと前を見つめる手越さん、泣きそうな顔でお客さんを見渡す小山さん、感慨深そうに少し遠い目をしたシゲ。
でも、NEWSはそれでいいんだと思いました。コンサートが終わったときに、バラバラだけど、それぞれに他の3人をすっごく大切にしていて、「NEWSが好き」って気持ちと、「4人でやっていく」って覚悟を持っていたと思うから。

印象的だったのが、コンサート終盤、歌うために感情を厳しく律していた増田さんと手越さんが思わず涙したときのメンバーの寄り添い方。ああNEWSだ、と思いました。
中でも、理性が飛んで感情全開のシゲに注目。相手によって全く違う形の優しさを発揮しているのが分かります。増田さんに対しては一緒にうるうるしちゃうし、分かるよって感じで笑いあうんですけど、手越さんに対してはあえて近づきすぎず、慰めない優しさを発揮しています。どっちもシゲなりに相手を思いやった愛情表現だってことはすごく分かるし、分かりやすい優しさも分かりにくい優しさも甲乙つけがたく甘い(笑)

シゲが離脱から再始動までの間を「たとえ相手が小山であっても言葉では伝わらないことがある」と言っていたように、4人ともバラバラなことを考えている人たちで、どうしても分かり合えないこともたくさんあって、それゆえに不安もずっとあったと思うんですよね。
だからこそ、コンサートでそれぞれが少しずつ偽りのない感情を見せ合って、共有して、響き合って、新生NEWSの形が出来上がったのがすごくドラマチックだと感じました。

まごうことなきコンサートDVDでありながら、バイアスのかかっていないアイドルドキュメンタリーでもあるんですよね。そこがまたこのDVDの面白さでもあると思います。コンサートDVDとして楽しむもよし、ドキュメンタリーとして楽しむもよし。メンバー間だけでなく、演技なんて何一つしていない会場のファンとNEWSの関係にもとてもグッときます。

NEWSの在り方を象徴するものとして、6人の頃に作った『Share』という曲があります。歌詞を一部抜粋。

数え切れない出会いの中で僕らは出会って仲間になって
色んな感情分け合って輝く明日へ向かうんだ
(中略)
信じてきたモノはそれぞれに譲れない部分もそれぞれに
無理に一つにならずに混ざり合えない日はそのままでいい
一人一人が持つ色だから鮮やかなマーブル描けばいい
(中略)
共有しているオト・カゼ・ヒカリ合わせてひとつの道に変わり
さらに続く見えぬほどだから言う十年後も
今までもこれからも隣にいてくれてありがとう

この歌詞が象徴しているように、NEWSはそれぞれに考え方が違うし、4人になっても変わらず「個」を大切にしているグループだと思います。だから、いつも4人の思いをきれいに重ねようとするわけではなく、言葉を尽くしても全て分かり合えないときもあって。これからも、何でもツーカーで進むような器用なグループではないんだろうけれど、何回もぶつかり合って、混ざり合って、労わりあって、メンバーへの感謝とか、信頼とか、愛情を積み重ねて幸せな未来に進んで行くんだと思っています。
あんなにスマートで何でもこなせそうな4人なのに、どこまでも不器用で、真っ直ぐなところが可愛い人たちです。

■NEWSとファン
もう一つ印象的だったのがファンの存在。
このDVD濃いだろうなー、大丈夫かなー?と思われそうな要因として、ファンの存在があげられると思います。笑
ご想像通り、ファンは濃いです。でも、その濃さに疎外されたとは感じないと思います。一番疎外感を感じるだろう新米が言うんだから間違いない!笑

少しだけ、DVDではなくコンサートの話をさせてもらいます。
今ではNEWSファンの端っこにいる私ですが、正直、秩父宮に行く前は、コンサートがない間もずっとNEWSを支えてきたファンたちと温度差があるんじゃないかと、引け目に思っていました。少し前に好きになったばっかりで、NEWSのことをちゃんと知っているわけでもなくて、NEWSとファンの思いについていけないんじゃないか、それが不安でした。さらに言えば、NEWSと昔からのNEWSファンで閉じられてしまうのではないか、とも少しだけ思っていました。

そんなもやもやした思いが、始まる前のNEWSコールで全部かき消されました。カウントダウンが進むたびにあがる悲鳴、そして、どんどん大きく、高まり、早まっていくNEWSコール。周りの熱にひっぱられ、理性を忘れて感情と思いが一気に募っていった瞬間を、今でもすごく不思議に思います。「NEWSが好き」で集まってきているけれど、出身だって、年齢だって違う。そもそも、アイドルやNEWS、あの日に抱く思いだってバラバラなはずなのに、同じ気持ち、同じ熱を共有出来たように思ったのです。

4人を好きになったから、デビュー前から見てきた人や、離脱を共に経験してきた人には一生なれません。だからいくら過去の雑誌を読んで、映像を見て、あの日の秩父宮に戻ったって、4人を好きになったわたしから生まれる気持ちしか出てきません。前から支え続けたファンの方にしか分からない思いを抱くことは出来ないし、同じ時期にファンになったって全く同じ気持ちを抱くことは出来ません。

ただ、周りのファンやNEWSからあふれ出す思い、表情・しぐさを見て、感じて、思い描くことは出来るんですよね。すごく印象的だったのが、もらい泣きみたいな感情の連鎖が、いたるところで起きていたこと。「NEWSを見て涙するファンに涙する」とか、「NEWSの笑顔を見て笑顔が輝いてるファンに笑顔になる」みたいなことがすごく多かったんです。ファンの方にもここに至るまでの物語や背景が必ずあるんだろうな、この人はどんな気持ちでNEWSを見ているのだろう?このうちわにはどんな想いが込められてるんだろう?というところまで思いを馳せてしまうようなコンサートだったんです。

この不思議な、ファン同士の感情の共鳴とも言うべき感覚はDVDでもそのまま再現されていました。だから、確かに濃いんですけど、拒絶されることはありません。むしろその感情を共有させてくれています。
見てくださる方は端からひかず、思い切って映し出されるファンの感情に寄り添ってみて下さい。切なくもあるけど、思いのほか、あったかくって、優しくて、心がほかほかしてくると思います。

あと、アイドルにとって、ファンがいることの意味を改めて一度感じられた気がしました。うぬぼれかもしれないけど、歓声で4人がどんどん柔らかく、素直になって、輝いて行くように思えました。
たまにアイドルってなんなんだろう?アイドルとファンってなんなんだろう?ファンに意味はあるんだろうか?ってたまに考えちゃう時があります
これから迷ったときは、このDVDを見ようと思っています。
ファンに出来ることなんてあんまりないと思っていたけど、それは違っていたのかもしれません。たくさんの笑顔と声援と感謝で、アイドルをもっともっと輝かせること、最後まで味方でいること、彼らの選択を見届けてほんの少し後押しすることはできるんだと思います。

悲しいアイドル論も飛び交う中、もう終わったと言われていた4人の輝きが、ファン同士の温かさだけでなく、アイドルとファンの美しい関係性、原点まで思い出させてくれた気がしました。
今だから告白すると、コンサートの詳細が発表になったとき、「~美しい恋にするよ~」というタイトルに思わず噴出しそうになりました。でも、DVDを見て思いました。その言葉に間違いありません。
深く反省しています。笑


■まとめ
2012年8月14日の秩父宮ラグビー場では色んな感情が飛び交い、様々なドラマが生まれました。

「一つになったときに4が6を超えていればいいなと思う。自信はある」「人前では絶対に泣きたくないんで」と言い放った誰よりも強気なエースが、こらえきれずに思わずこぼした涙。
笑顔を絶やさないアイドルのプロフェッショナルが、2人の離脱に真正面から向き合い、6人のNEWSにピリオドを打った瞬間。
「正直もうダメだと思いました」と初めて人前で泣き崩れ、あえてファンと辛さを共有することで精一杯の誠意を見せた、不器用で正直者で、アイドルの仕事が大好きな男の子。
「NEWSが好きなんで、どうしても残したくて」NEWSを残すために先陣を切って奔走した、メンバーとファンが大好きな新リーダーの素直な思い。

あの日、見せようと決断したこともあれば、決して見せるつもりじゃなかった気持ちもあったと思います。ファンやメンバー、歌に揺さぶられて、思わず出てしまった彼らの感情・表情ひとつひとつがどうしようもなく胸に迫ります。

コンサートの終盤で、リーダー小山さんはこういいます。

4人で出した答えが今日の答えです。
これが僕達4人で出せた答えだし、皆さんが出させてくれた答えだと思います。

アイドルもファンもスタッフもすべて一体となって想像を超えた始まりに向かって行く3時間。奇跡のような瞬間が積み重なってたどり着いた4人の「答え」。それを見届けたとき、きっと笑顔になっています。こんなDVDはもう出ないだろうし、出さなくていいのかもしれない。だからこそ、こんなにドラマチックで濃いDVDはなかなかないし、観ないのもったいない!って気持ちで全力でおすすめしています。笑

惜しむらくはこの情熱を上手く言葉に落とせないことだけですね><
最後までお付き合いくださってありがとうございました!