エンドレス・サマー

前向きで切ないアイドルたちが大好きです。

アイドル増田貴久のルーツを考える

こんばんは!ご無沙汰しております><
先日、とってもとっても親切なNEWS担の先輩が、「Myojo 10000字ロングインタビュー“裸の時代〜僕がJr.だったころ〜”」の記事を送ってくださいました。
今まで過去のアイドル誌を集める習慣がなくて知らなかったのですが、Myojoはバックナンバーがなくて一度逃すとなかなか手に入らない号も多いんですよね。
優しい先輩に本当に感謝です!!改めて、ありがとうございました。

こちらは、以前NEWSを語るならぜひ読んでほしいとコメント欄でご紹介いただいたインタビューで、おすすめされた通り期待以上にすごく濃いテキストでした。
ちゃんと感想を書きたいと思っているので、このシリーズは少し更新の間隔が空いてしまうと思いますが、必ず書きますのでのんびりお待ちください(笑)

というわけで、今回はアイドル増田貴久が幼少期から今に至るまでの物語を追っていこうと思います。離脱話も少しあります。
大丈夫な方は続きから!

■Myojo 10000字ロングインタビュー
 今までこんなに面白いテキストを放置していたのかと思うと、一年前のわたしは何をしていたのかと(笑)
 それくらい、誰のインタビューを読んでも面白いです。インタビュアーの方は変わらないため、人によって語り口のカラーが違うのがすごくよくわかって、そのあたりも興味深いインタビューでした。
 アイドル誌まじめに読んでおけばよかった!といろいろ後悔してます(笑)
 
 本題の増田さんのインタビューは2011年10月号に掲載
 NEWSの10000字インタビューは2011年の7月号のぴーさまから始まり、手越さん、小山さん、まっすー、シゲアキ先生、離脱後の亮ちゃんへと続いています。
 というわけで、この10000字インタビューを受けているときは、ファンは知らなかったものの、すでに2人の離脱が決まっている時期だったんですね。
 そんなことを考えつつ、増田さんのインタビュー感想スタートです!

■ガキ大将な小学校時代
 ラジオでもちょいちょい出ていましたが、体育と給食が好き!といっていたまっすーらしく、やんちゃで運動が得意でずーっと走り回っているような元気いっぱいの小学生だったようです。
 たぶん、今と変わらない人を幸せにしてくれる笑顔で、クラスを明るくしてたんだろうなぁ。先生たちにとっても、ケンカしたり女の子を泣かせたり、手がかかるけど、どこか憎めないし可愛い生徒だったと思います。まっすーがいろんな人に愛されて、可愛がられて、真っ直ぐ育ってきたのがすごく伝わります

■オーディション
 前日にお母さんとお姉さんから「明日オーディションだから」と知らされる。芸能界には興味がないまっすーがオーディションを受けた理由は、「夢が揺らいでいたから」
 それまで、ずっとサッカー選手になりたいと夢を抱いていたものの、まわりに自分よりもむちゃくちゃサッカーが上手い人が多かった。その中で埋もれてしまいくことに「サッカーちょっとちげーな」と思ったそう。なんとなく、小学生のころのエピソードを見ていると、無意識のうちにどこか注目されていたい、中心でいたいという気持ちを持っていたんじゃないかなぁと感じます。

 あと、中心でいたいってことに付随して、潜在的に誰かを楽しませたい、みたいな部分も強い子だったのかなぁって。
 クラスのガキ大将に収まるような子って、運動+笑いが取れる子が多いと思うんです(まめかんの勝手な法則)。増田さんはあんまり意識してなかったのかも知れないけど、周りを笑わせる力を持ってたり、楽しませるのが好きな人だったのかなぁと。

 乗り気じゃなかったオーディションも、いざ受けるとなるとお気に入りの服で気合を入れ、「合格と不合格だったら受かりたい」「踊ったことなんてなかったから、すげー楽しかった」と語るまっすー。
 物事にポジティブに入っていく姿勢と、何かを始めたらきちんとやり遂げたい、という思考はこのころから強かったようです。

■金八と大河ドラマ出演は強運と語るJr.時代
 Jr.時代は順調じゃなかった、という。「もっともっと出たい。でも出れない。そんな状況が3年続いた」。出番が少ないことに悔しい思いをしながらも、たとえ数曲でもコンサートに出られるのはみんなで作っている感じがして楽しくて、学校や部活の延長のみたいだったと語る。
 そんなまっすーの転機は「2001年のPLAYZONE」。東山さんの後ろで躍らせてもらって、本気でダンスをやりたいと思ったまっすー。そして、PZで知り合ったJr.から金八のオーディションの存在を知り、自分も受けたい!と社長に直談判。そして、この直談判はまっすーにとっても異例のこと。

「僕にもやらせてください」とか「チャンスをください」と言うのは好きじゃないと語る。その思考の裏には、「周囲が認めたから与えられるのがチャンスだと思う」と、まっすーの哲学が。この考え方が、増田さんのアイドル業の向き合い方にすごく反映されていると感じます。だから、一見アイドルらしいところが強みに見えるんだけども、考え方や仕事への取り組み方はどこか職人気質で、実はその地道な努力がまっすーの武器になっているんだろうなぁと。NEWSコンのバックについていた(詳しくないのですがたぶん職人気質の)Jr.と意気投合したのも納得です。

 そして手に入れた金八出演。そして、金八の収録でNHKのリハに遅れたのがきっかけで、大河ドラマのプロデューサーとすれ違い、「武蔵」出演も決まる。
 シゲアキ先生のピングレを凌駕するシンデレラストーリー

■NEWS抜擢へ
 事務所で他のJr.とカラオケをしていた増田さん。それをたまたま社長が聴いて「ユーの声、おもしろいよ」「歌を歌ったほうがいいよ」と歌をほめられたことをきっかけに、歌が好きになって練習をするようになった。そして、同時期に社長に歌の上手さを見込まれた手越さんと、一緒に歌うことに。
 NEWSが結成したときに「デビューができる!」とうれしかった増田さん。その一方で、デビューしたいという気持ちが100%になってるときじゃなくて複雑だったと語る。NEWSのメンバーはJr.の各グループのエリートが入ってきたという印象で、エリートじゃない感があり、少し居心地の悪さを感じていた。あとで聞いたら集められたときに「あれ? まっすーがいる!」と、メンバーも少し驚くような抜擢だったという。
 
■コンサート・ファン・NEWS愛
 増田さんはJr.時代を長く経験しているからか、アリーナに自分が立つ重みをかみ締めて、アリーナツアーのラストで号泣
 NEWSのコンサートに関するエントリーでも書かせてもらったのですが、増田さんの「ファン目線」って、彼のJr.時代に培われたんだなぁと改めて感じました。私は、増田さんの「ファン目線」があるからこそ、NEWSコンだったり、これからのNEWSにすごく信頼をしながら見ている部分があります
 たくさんの人が、わざわざ自分たちを見るために集まってくれている奇跡、バックでついていた場所で今度は自分たちがコンサートができている重み「エリートじゃない」という増田さんだからこそ誰よりも強く感じることであり、Jr.からいままでずっと、大切にしてきたことなんだろうと感じます。

 そんな増田さんにとって、ファンの存在は大きいという。Jr.のころや、成長していく過程を見てくれていた人がいて、全部知ってくれてる人に支えられている一方、最近ファンになってくれた人もいて、ファンの人たちと一緒にキラキラした思い出を作ってくために、ずっと成長してもっといいものを届けていかなくちゃって気持ちと責任がある、と語る増田さん。
 そして、話はNEWSのことへ。芸能界をやめようと思ったことはないけれども、悩んだことはあるという。増田さんにとって、NEWSは初めてのグループ。デビューのよろこびはもちろんあったけども、何よりも「NEWSの一員としてグループを組ませてもらえること」がうれしく、「NEWSって俺にとって掛け替えのない存在」「NEWS愛や思い入れは誰よりも強い」「メンバー間で小山以外とは全員とケンカしたことがあって」「それくらい真剣にやってるってことだと思う」とNEWS愛を語る増田さん。

 インタビューを読んでいても、人と何かを作るのが好きで、共に作ることに達成感を感じる人だと思うので、初めてできた大切な仲間、自分の居場所、共にステージを作る人、いろんな意味ですごく愛を注いできたんだろうなぁと感じます。きっと、離脱報道後、先行きがわからない中で、増田さんのNEWS愛もファンの方の支えになったんじゃないかと思いました。
 その一方で、NEWSが活動休止してたときはしょっちゅう泣いていて、前向きなことを言いたいけど、どうなるか自分でもわからないから具体的なことを言えなくてつらかったと語ります。心配性だから、不安やつらさと正面から向き合えず、最終的には個人としてのステップアップを考えて、ダンスや歌のレッスンに力を注いだといいます。
 今見るといろいろ考えちゃいますね。でも、この活動休止が、まっすーにとってグループやメンバーへの愛情と思い入れを再確認する機会になったのは間違いないですし、今回の離脱も同じく、NEWSのグループ全体としてのまとまりを生んだ日々なんだろうと感じました。

■楽しさがすべて
 Jr.時代に「もっと出てー」と思い、その満たされなさや悔しさが、「やりたい!」と強く思う気持ちを育ててきた。あの時期があったから今がある、と語ります。また、Jr.時代にいろんな先輩に可愛がってもらったり、認めてもらったり、先輩の背中を見て、先輩とのひとつひとつの思い出を大切にし、刺激をたくさん受けた日々だったんだろうと思います。
 そして、エリートじゃない人間に必要だったのは「たとえ一曲でもステージに立っているとき」「今がいちばん楽しい」と思えるかどうか、と話します。また、増田さんにとってステージを初めて楽しいと思ったのは、いちばん最初のコンサート。「お客さんが、本当に楽しそうな顔をしてるのを見て、すごくうれしくて」小さな増田さんがステージから見た笑顔、歓声、光。きっと忘れられない光景なんだろうなぁと。

 最近観る側としても、アイドルのコンサートって特殊だなぁと思う機会が結構あります。直接話したこともない人を見て、時には遠いときもあるけれども、それでも泣きたいくらい幸せで、心から嬉しい気持ちになって、自然と笑顔になっていく。こんなにお客さん全員が全身で好きだよ!楽しいよ!ってステージに伝えて、アイドルも全力でお客さんに応えてくれて。こんなに好きが溢れている空間ってそうそうないと思うんです。

 きっと、それは、アイドルにとっても本当に特別なんだろうって感じます。自分たちをすごく好いてくれる人がたくさん集まって、初めてコンサートができるわけで。でも、誰かにとって特別な存在になることも、心から好かれることも、普通に生きていたらそんなに多くないじゃないですか。アイドルとしてステージに立って、楽しそうなお客さんを見るたびに、アイドルだから経験できる特別な幸せを感じるんだろうなって、その瞬間が何よりも好きな人たちが、こうやっていろんな苦労をしても「アイドル」をしてるんだろうなって、そんなことを思います。

 こうやって見てきて、エリートじゃない、と感じながらも増田さんがジャニーズを続けたのは、自分に才能があるとかデビューできるとかそういう計算はなくて、「アイドル」に病みつきになったからなんだろうと感じています。だから、誰よりもステージの重みにこだわるし、お客さんを楽しませることに真摯な人だし、「ステージ」に立つための努力は惜しまない人になったんだなぁと。
 きっと、増田さんがそうやって続けていくうちに、いろんな素敵な出会いがあって、思い出ができて、仲間ができて。増田さんにとってJr.の仲間も、NEWSのメンバーも増田さんに必要不可欠な居場所になっていったのかもしれません。また、自分の思いを大切にして、真っ直ぐに打ち込んでいけたのは、増田さんの素直な育ちがあってこそだとも感じています。

■現状維持
 増田さんの好きな言葉は「現状維持」心の状態を保ち、初心を忘れずに臨みたいとの思いがこめられている。常に新しいことへの挑戦を求められるアイドル業。だけども、評価するのは自分ではない。だからこそ、目の前のことを全力でやり、「楽しむ」。このあたりの思考は、二宮さんとも近しい部分があったりもして、すごく面白いなぁと感じました。
 たぶん、増田さんはJr.時代からどっぷりジャニーズやアイドルに浸かっている人で、アイドル業が他者から求められて成立することだったり、今の仕事が評価されなかったら、次の仕事には絶対に繋がらないことも肌で感じてきて、だから「今」どれだけ力を尽くせるかを大切にしたいって考えになるんだと思います。

 自分は決してエリートではなく、強運が導いたと語る増田さん。でも、運だけではチャンスをつかむことはできず、増田さんが努力したからこそ、チャンスをつかむ土俵に上がったというのは本人が語る通り。そして、このインタビューでは何度も「楽しむ」重要性を語っています。というのは、増田さん自身が「楽しい」ことに対して、際限なく継続して努力できる人だから。楽しいことを続けていく中で、何かが実を結び、結果に繋がる。そのあたりが、本人の言う「大器晩成」の部分なんじゃないかと感じます。
 増田さんにとって、物事と真剣に向き合ったり、成し遂げるためには、自分にとって楽しいかどうか、楽しめているかがすごく重要な要素で、好奇心旺盛な増田さんが一生この道を歩みたい、と病み付きになるほど楽しめる職業が「アイドル」だった。そんな運命的なことまで感じてしまいました。

■まめかんの思う増田さん
 子供のころの増田さん像はぼんやりと想像していた通り。ほんとうに愛されて、すごく素直に育った方なんだなぁという印象はさらに強まりました。

 増田さんの特徴の一つ目は、かなりの職人気質。好きなこと、得意なことにはとことん打ち込む印象は強かったのですが、たぶん、NEWSでデビューしてなかったら今頃技術力の高い職人ジャニーズとして名を馳せていたんじゃないかと思うくらい職人気質。心配性な性格もそれを後押ししたのかもしれません。増田さんのJr.時代の露出も、本人の語り口から、ドラマ以外は実力と共に少しずつステップアップしてきた印象を受けました。淡々と努力を続けて、次の舞台に立つのを待っているような、そんなJr.だったんだろうなと。私にとって増田さんってすごくアイドルらしい人でしたし、経歴も派手に見えたので、突如大抜擢されるようなスター路線を歩んでいなかった、というのはこうやって聞くと意外でした。でも、その下積みの濃さジャニーズにすっかり染まっているところが増田さんの武器だと思いますし、これでとんとん拍子にいっていたら地に足のついていない人になっていたような気もします笑

 次に、「楽しませることが楽しい」「誰かに注目され必要とされること」もモチベーションになる人なんだろうと感じました。
 前者に関してはもともとそういう気質を持っていて、初めてのコンサートで一気に開花したような印象。後者に関しては、誰もが持っている感情だと思いますが、きっと生まれつき可愛がられて注目を集めて育ってきたから、その傾向が強めなのかなぁと。特にJr.時代の増田さんにとっては、人から評価されることがすごく大切なことだったり、やる気に直結していたと思いますし、今でもファンの人の声だったり、何らかの他人の評価や励ましが増田さんのモチベーションに繋がっているんだろうと感じました。
 この、「他者からの評価」を無意識に重視している点が、増田さんの「他人から見られる」ことへの敏感さに繋がっていて、さらにはアイドルらしさ、芸能人らしい部分を生み出している源だと納得しました。

 最後に「アイドル」に対する尊敬。これも増田さんの核じゃないかなと感じています。ジャニーズの人たちの半数以上はどこかで、アイドルである自分にすごく違和感を抱いたり、アイドルらしい振る舞いに嫌だ!と思う時期がある気がするんです。でも、増田さんはずっと「アイドル」として人を喜ばせている先輩たちの仕事を尊敬していると思うし、そんな先輩と同じ「アイドル」「ジャニーズ」の一員である自分、そこで必死で頑張っている自分にもずっと誇りを持って活動してきて、いつだって胸を張って「アイドル」だって言ってきた人なのかなぁという気がしました。
 増田さんの「アイドル」への尊敬は、ひっくり返すとアイドルが成立するように支えている、ファンへの感謝に繋がると思います。だからこそ、ファンの存在自体にも、ファンの人がアイドルをすごく大切にしていることも、ファンに寄り添って感じてくれる人なんだろうと思います。
 最近はジャニヲタのジャニーズも増えていますが(知念師匠とかラブホリ先輩とか)、増田さんも意外に似た要素を持っているんじゃないかと考えています。
 だからこそ、誰よりも「アイドルらしいアイドル」でいようってしてくれるんじゃないかなって。トイレ行かないとか、恋愛の話はしないとか、女子ドルよりも古典的なアイドルでいてくれようとするんじゃないかなーと(笑)

 
 増田さんは、これからも自分の私生活や内心についてはあんまり語りたがらないと思います。なんせ、スーパーアイドルなので(笑)
 だからこそこうやって、増田さんが過去を振り返ってルーツを見せてくれるインタビューはとても新鮮に感じました。

 まめかんの思う増田さんの魅力は、幼少期とJr.時代で増田さんなりのアイドル美学と仕事やファンへの向き合い方がきちんと確立していて、それがほとんどぶれないところです。だから増田さんを見ると少しほっとするというか、安心するんですよね(笑)
 アイドル増田貴久はいつまでもずっと「まっすー」でいてくれるだろうし、「まっすー」としてたくさんたくさん成長して、大変なときも「まっすー」は明るい笑顔で幸せをくれて、私たちに思い出ときらめきをくれるんじゃないかな、ってそんな気持ちになるんです。だから、「まっすー」が一度特別になってしまったら、いつまでもついていってしまうだろうなぁと。そんなことも思います。
 上手く言い表せないのですが、増田さんが「現状維持」を大切にしてきたから感じることなんだろうなぁ、とぼんやり考えています。

 2012年の増田さんがツアーパンフレットで言っていたのは、「そっと背中を押せる存在」になりたいということ。
 そんな増田さんのアイドル観を感じられる10000字だったと思います。 

 以上、増田さん10000字インタビューの感想でした!
 まとまってなくてすみません><
 ロングインタビューはこれと、最近出た雑誌類しか目を通していませんので、あくまでもそんなまめかんが思う増田さん、と見ていただけると幸いです(笑)

 この記事、すごく興味深かったので、10000字インタビューや増田さんに関して、ご意見やご感想等ありましたらぜひ!
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