エンドレス・サマー

前向きで切ないアイドルたちが大好きです。

大野智のうた

大野担が大野智の魅力を語るうえで、必ずと言っていいほど出てくるキーワードが歌とダンス。
というわけで、大野担らしく今日は大野さんの歌について

ちなみにそろそろNEWSのコンビについて書きたいなーと思っています。
おすすめの資料等ありましたら、お知らせください><

※注意※
ベタ褒めするエントリーではありません。
あくまでも私の好みの問題だと思って読んでください。

歌い手大野智の魅力

私は魔王&truth落ちだったので、半分くらいは大野さんの声落ちでもあります。
こんなことを書くとほんとに怒られそうだけれども、大野担にも関わらず大野さんの歌っているときの声自体はそこまで好みじゃありません(成瀬ボイスや、先日のディズニー特番のナレーションとかはすごく好きです)。
特に、「Happiness」とか、アイドルポップっぽいひたすら明るい曲での歌い方が好みではないです。

■弦楽器のような声質
大野さんの歌声って、つややかで弦楽器みたいな張りつめた感じがあると思っています。あと、あまり癖がないとも言われますね(他の声に馴染みやすいだけで、主張はかなりあると思います)。

私は大野さんよりもざらっとしていて、空気の多い声や癖がある声が好みなので、声質だけで判断すると、あらしなら相葉さん、NEWSならますださんやシゲアキ先生が好みだったりします。
なんですが!いろいろ書いたものの、やっぱり大野さんの歌は本当に魅力的だと思っています。

■惹かれるところ
では、歌い手大野智のどこに惹かれているのか。
まずは、技術のクオリティーの高さと毎年の歌唱力の成長。これは言うまでもなく、多くの大野担が尊敬しているポイントだと思いますし、大野さんらしくてかっこいいなぁと思います。

私はそれに加えて「リズム感」「哀愁」に惹かれています。


リズム感

■嵐のリズム感のよさ
まず、あらしさんは全員すごーくリズム感のあるグループだと思っています。あらしの楽曲面の強みとして、大野さんが「全員がこのレベルでラップができること」と言っていたこともあるし、ダンスを完璧に揃えているわけではないのに一体感があるのも全員のリズム感のたまものでしょう。
(リズム感を活かせるだけの技術を持っているのももちろんなんだけど)

特に大野さんは、洋楽育ちだからか、昔からダンスにこだわっていたからか、どんな時もジャストなタイミングで動けて歌える、リズム感にすごくすぐれた人です。

■大野さんの職人気質が発揮される歌仕事
大野さんの仕事の中でも、歌は特に職人気質な部分がよくあらわれていると感じています。
その理由を、歌う人ではなくプロデューサー側の意向がかなり強く反映されながら、音源が出来上がっているからだと考えています。

アイドル等、楽曲を提供される歌手は、プロの作詞家・作曲家が作った音楽を、事前に音入れの人が歌い、そのイメージに合わせて練習をするスタイルが基本だと聞きます。
職人大野智がどんな準備をしてくるのか想像にかたくありません。

普通なら少し甘くなるような、音符一つひとつの長さやビブラートの強弱まで求められた通り正確に、かつ過不足ない表現で歌う大野さんが目に浮かぶようです。

■直感的に心地よい音楽
大野さんが培ってきたリズム感と、職人気質から生まれる歌の正確さ、技術力に裏付けされた再現性の高さが、楽譜にばっちり合った歌を実現し、嵐の楽曲の感覚的な心地よさを支えていると思います。

例えば「Happiness」の声は好みではないし、私は曲調もやや飽きやすいなーと思う曲なんだけれど、それでもリズム感の良さでいつになっても心地よく聞ける名曲になっています。

私にとってあらしの、特に明るめのシングル曲が、飽きそうで飽きない微妙なラインで良曲になっているのは、リズムの心地よさによるところが多いと考えています。
(特にリズムの心地よさを実感するのは、大野さんのソロ曲『曇りのち快晴』です)


哀愁

■表現力
大野さんは非常に表現力のある方なので、曲によって歌い方を使い分けてくる技巧派です。どの曲でも曲に合わせた歌い方をしていて(最たるものは黄色い涙のサントラ)、大野智の歌を聞くうえですごく面白いポイントです。

冒頭の方で弦楽器のような声質、と評しましたが、大野さんの声はもともと泣きの要素が強く、弦楽器感を全開にして張りつめた歌い方で哀愁を表現し始めると天下一品です。

■大野さんの「泣き」
そのため、暗さや切なさのある曲調の大野さんは本当に情感たっぷりに歌い上げるし、表現で引き込まれる良曲ばかりです
あらしの代名詞ともいえる青春切ない楽曲も、大野さんの「泣き」をうまく使っていると思います。

また、いざなうくらいまでは、ビブラートもかなり多くかけていたのですが、今は本当に必要な分しかかけていません。
不安定なまでの揺らぎも魅力的でしたが、聞きやすさと楽曲としての心地よさは現在の方が高いと感じています。

その他<ユニゾン

■アイドルらしさ
ただ、大野さんの歌唱があまりにもしっかりしすぎているため、アイドルらしさを失いがちだ、というのも同時にいえると思います。
(ちなみに、私はNEWSにおける手越さんにも近いものを感じています)

あらしはニゾンによってにアイドルらしさを加え、また、組み合わせを変えることで楽曲表現の幅を広げているし、それを聞き分けていくのもあらしの楽曲を楽しむうえで醍醐味になっていると思います。


まとめ

大野さんの技量があらしサウンドの軸になっていることは間違いないと思います。
年々上がっていく歌唱力と技術力には、ただただ感動するばかりです。

また、大野さんの「リズム感」「哀愁」が心地よくもどこか引っかかる楽曲に仕上げる効果があり、そこを特に魅力と感じています。

その一方で、他のメンバーの声やさくらっぷが、アイドルらしい明るさとさわやかさ・メッセージ性・楽曲表現の多様さを実現しているため、やっぱりあらしの中から聞こえてくる大野智の歌声、が楽曲の研究としては面白いし気になる存在です。

ただし、大野智という人間の嵐内での立ち位置や、ファン層、あらしのCD売上を考えるためには、大野さんが持っている歌唱技術や歌声も大きなカギだと言えるでしょう。